晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2009年4月撮影 局~女房の日常~ その2

2015年08月09日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

局~女房の日常・伏籠と夜の冊子作り~ その1 に引き続き、
2009年4月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

局の東側では
冊子作りをしている女房たちが
展示されていました。



<博物館レジュメより>

ここでは紫式部が寛弘5年(1008年)の秋、中宮彰子に命じられて源氏物語の御冊子つくりに励む紫式部と、冊子の料紙になる継紙を作り、選ばれた料紙に物語を書き写し、それを粘葉装(でっちょうそう)に糊(のり)で綴じていく女房達の姿を展示。





1、継紙(つぎがみ)に使う料紙を切り、紙を継ぐ女房。



2、物語を書き写す女房。





3、粘葉装(でっちょうそう)の糊付けをしていく女房




高坏(たかつき)の上には「椿餅」がありました。




 室内照明器具・燈台


完成した御冊子「源氏物語」を確認する紫式部。

高坏(たかつき)を逆さにし、
底の部分に油坏(あぶらつき)を置き、
燈心を浸して火をともした「高坏燈台」

手もとを明るくしています。



室内を照らす「高燈台」と書写を見るための「高坏燈台」を比較できる展示でした。






 紫の上の受戒~生と死の狭間の救い~ へ続きます。






<コメントをくださる方は掲示板へ。>

 web拍手ボタン

☆チェック!:Amazon/源氏物語の関連本

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 2009年4月撮影 局~女房の日常~ その1

2015年08月09日 | 京都・風俗博物館
 京都市下京区にある風俗博物館のこと。

服喪(ふくも)~三条大宮の死~ に引き続き、
2009年4月に撮影した風俗博物館の展示の様子です。

女房の局(つぼね)では
「~女房の日常・伏籠と夜の冊子作り~」
展示されていました。


 女房の日常 伏籠(ふせご)





<博物館レジュメより>
直接男女が顔をわせる機会が少なかった平安時代、趣味の良さを相手に伝える手段としての一つが、香であった。
自分の好みに調合した練香を、火取香炉(ひとりこうろ)で燻らし、その上に伏籠(ふせご)という竹の籠を置き、その上に装束をかけて香を移すのである。
火取(ひとり)とは、二階棚(にかいだな)に置かれているもので、火取母(ひとりも)・火取籠(ひとりかご/匙・箸付き)・薫炉(くんろ)からなり、銀製の薫炉に香を入れて焚き、火取籠をかぶせて使用するものである。




碁盤を踏み台にして吊香炉(つりこうろ)を吊るす女房






床には「偏つぎ」の札が置かれていました。








局での夜の冊子作りについては次回の記事でご紹介いたします。



 局~女房の日常・伏籠と夜の冊子作り~ その2 へ続きます。





<コメントをくださる方は掲示板へ。>

 web拍手ボタン

☆チェック!:Amazon/源氏物語の関連本

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする