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柏木の垣間見 に引き続き、
2006年4月に下鴨神社研修道場で撮影した
風俗博物館の出張展示での様子です。
寝殿 西廂では
『源氏物語』<柏木>より
「女三の宮の出産」が展示されていました。
<解説より>
“源氏48歳(准太上天皇)の年明けに、
正妻である女三の宮(22歳)は
柏木との間にできた不義の子・薫を出産する。”
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出産の際、日常の室礼(しつらい)とは別に、
白一色の調度が置かれた産室が作られました。
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高僧が集められ悪鬼退散と安産祈願の
御修法(みずほう)が行われます。
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憑坐(よりまし)の女童に悪霊が乗り移り、
もがき苦しんでいます。
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供の僧たちは、物の怪を追い払うために、
撒米(うちまき=米を撒き散らすこと)をしています。
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御帳台(みちょうだい)の中にいる女三の宮。
“女三の宮は、夜一晩苦しみ明かし、
陽のさしかかる頃に、運命の子である薫が
誕生するのである。”
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誕生したばかりの薫を抱く源氏。
写真右側:「犀角(さいかく)」を捧げる女房。
写真左側:「御剣(みはかし)」を捧げる女房。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/1e/acfd1f8babf666fdc814787ec3cec862.jpg)
写真右側:「虎(とら)の頭(かしら)」を捧げる女房。
写真左側:吉方にある川や井戸の水を用いた湯を用意した女房。
“御湯殿(おゆどの)の儀
誕生して七日間、朝夕二回、吉方にある川や井戸の水を使って
湯がつかわされた儀式があり、このお湯には魔除けの犀角・
虎の頭・御剣などの力を宿して、子どもの無事成長を祈って
湯がつかさわれ、実際の産湯とは異なる儀式的なものが行われた。
儀式の進行は日時や時刻の吉凶を占った後に文読博士によって
行われた。”
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庭上では、鳴弦(魔除けのために弓の弦を弾き鳴らす作法)を行っています。
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文読博士(ふみよむはかせ)が漢籍に書かれた
おめでたい一節を読み上げています。
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