石川県の温泉郷 その2(No.39)
◇辰口温泉
霊峰白山のふもと、手取川左岸流域に広がる山紫水明の
地辰口温泉は、1,400年の歴史を持ち、多くの観光資源に
恵まれている。緑が目にしむ県農業開発公社放牧場、白山
を背景に金沢平野と日本海を望むゴルフ場、テニスコート
22面と広大な芝生の広場をもつ辰口丘陵公園がある。四季
を通じて風物を楽しむことができる。
◇白山温泉郷
白山温泉郷とは、石川県白山市内の17の源泉を中心に
総称したもの。河内千丈、白山、白山白峰、新中宮、白山
一里野、新岩間、中宮などが有名。
◇湯涌温泉
金沢市郊外の東南にある海抜400mの高原のいて湯で、大
正ロマンの画家・竹久夢二が恋人の彦乃と逗留したのがこ
の温泉街。また、室生犀星がこよなく愛したという医王山
(939m)は、同温泉から徒歩約2時間30分のところにある。
◇和倉温泉
全国的にも珍しい海の温泉郷で能登観光の拠点として年
間160万人を超える浴客が訪れる。地名の由来は、湯の涌
く浦、涌浦と呼ばれたことによる。約1,200年前、1羽の白
鷺が傷ついた足を温泉で癒しているのを漁師が見つけたの
が始まりと伝えられている。能登の素朴さとやさしい人情
にあふれるもてなしは、四季それぞれの味覚とともに訪れ
る観光客を十分に満足させる。
■写真は湯涌温泉