植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

「武士と加賀毛針」~440年の歴史と技術の原点を知ろう~

2016-12-22 04:27:30 | 日記


金沢の観光スポットレポート その596(No.907)

◇「武士と加賀毛針」~440年の歴史と技術の原点を知ろう~

11月19日(土)尾張町老舗交流館にいおいて尾張町商店街「歴史
と伝統文化講演会」第6回「武士と加賀毛針」 ~440年の歴史と
技術の原点を知ろう~が開催された。



■写真は尾張町老舗交流館



講師は目細八郎兵衛商店会長の目細伸一(18代当主)で、当店の歴
史、加賀毛針の歴史、制作などのビデオ鑑賞して、具体的な加賀毛針
制作過程や苦労話を伺いました。

■写真は講師の目細伸一氏





□鮎釣りと毛針

鮎釣りは日本独特のもので、現在は共づりが主力であるが、毛針づり
は石川県、富山県、静岡県で盛んにおこなわれている。

藩政期加賀藩が武士の心身鍛錬のために鮎釣りを奨励した。そこで武
士たちは縫い針を曲げ、それに思い思いの野鳥の毛や金糸(きんし)、
銀糸(ぎんし)などの糸を巻きつけ、毛針をつくるようになった。

当時は級武士がが競って、知り合いや上級武士に販売するために、目
細八郎兵衛商店の縫い針を使い、毛針づくりを始めたのが始まりとさ
れている。

■写真は目細八郎兵衛商店紹介ビデオと展示の毛針





■写真は毛針に使われる貴重な赤マムシと鱗



明治時代になり、目細商店らがが毛針の制作をはじめ、明治23年(1890)
の第三回内国勧業博覧会に出品して一躍全国に知れ渡った。

現在毛針は加賀毛針、播州毛針(兵庫県西脇市)、土佐毛針(高知市)
が有名ですが、他の2地区とも金沢で加賀毛針を修得した人が広めた
と言われている。

■写真は鮎のひっかけ針

(完)