植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

「金沢城公園 鼠多門と橋の整備」講演会レポート

2019-01-27 04:42:48 | 日記


金沢の観光スポットレポート その1038(No.1476)

◇「金沢城公園 鼠多門と橋の整備」講演会レポート

1月12日(土)近江町交流プラザホールにおいて金沢城・兼六園研究会主催のきくざくら勉強会で石川県土木部参与(土木部担当)丸山隆史氏の「金沢城公園 鼠多門と橋の整備」に参加しました。

〇金沢城の概要

金沢城の歴史は加賀一向一揆で支配権を握った本願寺が、天文15年(1546)に金沢御堂(尾山御坊)を建てた地に、天正8年(1580)佐久間盛政が築城を開始、天正11年(1583)、加賀初代藩主前田利家が能登から入城し、本格的に城造りがなされ、明治4年(1871)まで約280余年加賀藩14代藩主の居城として活用された。

■写真は丸山隆史氏





〇金沢城公園の整備

明治4年(1871)には旧陸軍兵部省として、昭和24年(1949)には金沢大学が開学し、平成7年(1995)金沢大学の移転完了に伴い現存していた、石川門(1788)、鶴丸倉庫(1848)三十間長屋(1858)に平成13年(2001)菱櫓五十間長屋橋爪門続櫓、平成22年(2010)河北門、平成27年(2015)橋爪二の門・増形、玉泉院丸庭園を復元、再現をしてきた。

2015年春の北陸新幹線金沢開業に伴い、関東方面からの利用者が在来線の約2.7倍に増えており、金沢城公園、兼六園とも上記の倍率で入場者も確実に増えている。

■写真は金沢城公園・兼六園の入園状況



第3期整備計画として2020年には鼠多門と鼠多門を復元と鼠多門橋再現をすべく工事が進んでいる。この完成に伴い、長町武家屋敷跡~尾山神社~金沢城公園~兼六園~本多の森公園へと加賀藩ゆかりの歴史的回遊ルートが形成される。



■写真は鼠多門・橋完成による回遊ルート



次期整備計画の候補として、二の丸御殿の復元に向けた、調査が開始され、史実に基づいた復元可能かどうかの検討に入っている。



■写真は最近発見された二の丸御殿図

まさしく、金沢城公園は江戸後期を設定したテーマパーク「平成の築城」として整備されており、これからも我々ファンや県民、観光客を楽しませてくれる。

(つづく)

■撮影日:2019.1.12