金沢の観光スポットレポート その1085(No.1531)
◇金沢の桜 -1 兼六園 ③ 越の彼岸、小彼岸、大山桜
兼六園のさくらは園内の池や曲水、灯篭、石塔、松などの樹木とのバランスがなんとも言えない
落ち着きと華やかさが魅力です。ここ6年”とりこ”なっています。今年もぜひご覧くだ
さい。
6)越の彼岸(こしのひがん)
富山県南砺市蓑谷に自生がみられ、自生地は県の天然記念物に指定されています。自生地のものは江戸彼岸と大山桜の雑種と推定されていましたが、最近では江戸彼岸と近畿豆桜の雑種であるといわれています。
千歳台の明治記念標の裏と山崎山登り口曲水そばにある。
■写真は越の彼岸(2019.4.6)
7)小彼岸(こひがん)
江戸彼岸と豆桜の雑種と推定されるもので、広く栽培されています。栽培されているものでは個体によって花色や花の大きさなどに変異がみられます。大木にならないので小庭園に向くほか、切り花用としても栽培されています。
瓢池中島に2本ある。
■写真は小彼岸(2019.4.6)
8)大山桜(おおやまざくら)
北海道、本州(北部、中部)、四国(剣山・石鎚山脈)に分布する野生種。花が山桜より大きいのでこの名がつけられました。成木の葉裏面が白色を帯びる、花序が散形状で花柄がほとんどない、芽の鱗片が著しく粘るといった特徴があります。九州での分布は知られていませんでしたが、最近宮崎県の白岩山で発見され、変種として霧立山桜(キリタチヤマザクラ)と命名されました。
桜が岡の兼六坂側のベンチの後と板橋付近に2本ある。
■写真は大山桜(2019.4.6-8)
(つづく)