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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その17

59 「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」  60 「ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード」  61 西部の男

このころブルースも自分とファンとの距離が広がっていると感じていたようだ。
”貧乏人のシャツを着た金持ち”と自分を疑っていたらしい。
その中で「The Ghost of Tom Joad」はブルースにとって大切なアルバムになった。
政治問題を自分の身近な問題ととらえて曲を作る。僕もそれが好きだ。
僕は「The Ghost Of Tom Joad Tour」をサンフランシスコ・バークレーで95年に観せてもらった。
「across the border」をブルースが歌い始めた時に僕は温かい涙が出たのを覚えている。
ブルースの歴史が僕の歴史と重なった。僕にとってそんな大切な時期だった。

それからブルースのお父さんの話。
ブルースのお父さんは統合失調症、躁うつ、だったと書いている。
治療を受けて、おだやかに最後は亡くなった。
お父さんは亡くなる前にブルースを訪ねて来てブルースと話す。
「俺はお前にあまりよくしてやらなかった」
「親父は出来るだけのことをしてくれたさ」
最後和解出来てよかった。

僕も僕のお父さんとお父さんが亡くなる前に話をした。
「お父さん、僕のやりたいことをやらせてくれてありがとう」
「よく受かったよお(気象予報士試験)受け続けなければ得意な問題は出なかった」
僕は7年間14回目の試験で合格した
「僕はやりたいことはいくらでもやる。やりたくないこともやれればいいのだけど」
「やってくれた」
僕もこの父の言葉が聞けてよかったと思っている。今もたまに思い出す。
そんな僕の父との関係に重なるブルースとお父さんとの話だった。
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10月24日朝日新聞朝刊にブルース・スプリングスティーンの記事が載りました

今日10月24日の朝日新聞朝刊にブルース・スプリングスティーンの記事が掲載されました。
自伝本「Born To Run」の紹介を兼ねたブルースへのインタビュー。
僕は案外地味な記事に感じた。
まんべんなくブルースの近況、自伝本の紹介をしていた。
その中でライブがリハビリになっているというような記事が僕にはすごくうれしかった。
僕もあなたのライブをリハビリにしていますとブルースに伝えたく思った。
自伝本の紹介で、父との確執、本人のうつ体験が書かれていた。
僕もブルースと父親との関係がこの本の中で一番興味深い。
それにしても「うつ」だと公表するのが、こんなに大きなインパクトになるのが僕は意外に感じます。
でもそれが現実なのかなとも思いました。
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