我が家のお正月について、三回に分けご紹介するなんて、少々大げさで気恥ずかしい感じがしますが。
平凡な日々を送り、題材が尽き果てるのを不安に感じながらブログ綴りをしている身には、一つのテーマを数回に分けて書けるのは、とても有難いことです。
さて、今日は最終章。
初詣など、触れたいことは色々ありますが、すべてを書くのは大変。
ですから、私の心に深く刻まれた、印象的なお正月の出来事、三点に絞ります。
新春の家族の語らい、孫の様子、久しぶりに燃やした暖炉について。
前回のブログでも感想を述べましたが、私が思うにお正月で一番楽しく有益なことは、家族全員の団欒で、心行くまでおしゃべりできることではないでしょうか。
三度のお料理も、お節が利用されますから、台所担当の私と娘達ものんびりした気分になれ、おしゃべりはいつも以上に弾み、花が咲きます。
下の写真は、お正月に撮った写真の中で、私が一番お気に入りの1枚かもしれません。
幼いころから夢多き次女。
こだわりは私に似て、いえそれ以上に強いところがありますが、この時も、いろいろ最近の夢を語ってくれました。
次女は1月の中頃、パリに出張予定。
長女も三月にアメリカへと、同じく、仕事で赴く予定です。
正に鳶が鷹を生んだとは、私のような母娘を言うのでしょうけれど。
可愛いおばあちゃんで構わないけれど、親の威厳もチョッピリ失いたくないな~と複雑な心境に、時になることもありますよ。(笑)
上から目線で、エリート意識が覗くような心外なことを言われると、カチ~ンと頭に来たりして。
長女夫婦で、チョットありました。
すぐ気を取り直しましたけれどね。
頭が良いに越したことはないでしょうけれど、人間にとって一番大切なことは、一生かけて人格を磨くこと、というのが私の信条ですから。
人格の優劣で、人間の評価はなされるべきですよね。
そういう私は、この年齢になっても、哀しいかな。
まだ未熟者そのものです。
その点、娘達、かなりの高得点をあげられるとは思いますが、親子ですから、時に失礼な物言いと感じ、腹が立つことがあります。
でもそう感じたのはほんの一瞬。
心に残る楽しい会話ばかりでした。
どんなに多忙でも、いろいろな日本の行事を親子で楽しんで、丁寧な暮らしを心がけたい、との次女の弁。
その心がけが、さっそく発揮され、とても美味しいお茶を入れてくれましたので、ご褒美に、私が愛飲しているお気に入りのお茶の葉を一袋、プレゼントしました。
長女からも、とてもためになる納得のいく助言をもらいました。
私の日課が、体力がないにもかかわらず、欲張り過ぎだ、と指摘されました。
五つあるとするなら三つぐらいに絞って、達成感を味わうようにした方がいい、と。
そうすれば気分的にもっとゆったり暮らせるわよ。
更に物事へのかかわりが丁寧過ぎる、とも。
もっと省略して、効率の良い暮らしをしないと、大変よ、とも。
ずぼらなところもたくさんある私だけれど、言われると納得できるところもあります。
この助言を受け、さっそく実行し始めている私ですから、今年の生活スタイルは多少変わり、のんびり過ごせるかもしれませんね~
親の威厳を保ちたいとの気持ちがある反面、娘の助言にはとてもとても素直な私です。(笑)
未だ取り上げたい家族全員で語り合った良い話題がいろいろありますが、長くなるのでこの辺で次のテーマに移ります。
しばらくぶりに燃やした暖炉について。
マイホームを新築時に大いなる憧れを抱いて設置した暖炉ですが、30数年の間に使用したのは、ごく僅か。
クリスマスとお正月に華やぎを添えるために薪を燃やす位でしたでしょうか。
安楽椅子に腰かけ、暖炉の炎の揺らめきを見つめながら、読書にふける自分をイメージしたものでしたが、そんな精神的ゆとりは持てず、毎日あくせく暮らしてきたのが現実です。
そのような訳で、暖をとるというより、ムード作りの一役を担ってくれる存在でした。
しかし今回のお正月で初めて暖炉の醍醐味を味わった気がしました。
長女のお婿さんのお陰です。
彼が、オリーブの木を薪にして自宅から持参。
実は、一昨年の台風15号の際、家の周りに植え付けられ、立派に成長したオリーブの木が一本、根こそぎ倒れてしまいました。
一年間蘇生を期待して様子を見たそうですが、残念なことに枯死してしまったのです。
何と売れば、立派に成長したため、百万はする代物だったとか。植木屋さんの弁。
本当かしら???信じられない。
それを植木屋さんが薪にしてくれたのです。
我が家の薪と一緒にくべ、点火剤も使用しましたが、オリーブの木は太すぎて期待したように燃えてくれません。
長女婿のHさんはすっかりはまり、暖炉の前で炎に集中。
その魅力に取りつかれてしまったようでした。
彼の努力の甲斐あり、しばらく経つと燃え方に勢いが付き、はぜる音とともに、まるで焚火のような炎になりました。
これまでは火の粉が飛ぶのが心配で、フロントのガラス戸は締めたままで、輻射熱で暖を取っていましたから、ぬくもりに多少物足りなさを感じていました。
今回はガラス戸は開いたままに。
すると本当に温かで、火の熱が体にじかに伝わってきて、しんまで温められ、心がとてもなごみます。
火は、人間の暮らしの原点そのものですものね~
もっと日常に暖炉を燃やす暮らしを心がけたい、と改めて思いましたけれど、いつもファミリールームに閉じこもって暮らしている私には、広い居間は敬遠しがち。
やはりそんな暮らしは、無理かもしれません。
炎の様子を見つめる旦那様 大学のクラブで先輩、後輩だった次女のお婿さんと長女
楽しそうに、何をおしゃべりしているのかしら?
彼曰く、「薪は結構な値段がするから、近くの里山の枯れ木を拾ってくればいいんだよ」と。
そうなんです。我が家からほど近いところに素晴らしい里山があります。
出無精な私は、孫のK君に案内され、初めて気が付いたのが、ブログを開設した頃でした。
その時散策したコースは、一人歩きにはちょっと怖いな、と感じましたが、衆議院選挙に出かけた折、もっと安全な違うルートを発見しました。
次女夫婦に、運動靴をはき、健康のためにウォ―キングをすることを強く勧められたお正月。
その里山は、絶好のウォーキングコースになりそうです。
この里山については、ブログでまた触れましょう。
暖炉のお話はこの位にして、最後は孫達の話題で今日の記事を締め括る事にします。
長くなりますが、もうしばらく宜しければお付き合いくださいませ。
三人の孫達は(正確に言うと4人ですね~)、本当に仲良しで、いつも集まると意気投合。
かれんちゃんも、負けじとお兄ちゃんお姉ちゃんの相手になり、心から喜んでいます。
未だかって喧嘩をする姿を見たことがありません。
一番年上の、初孫のR君は、年が離れているせいか、浮きがちなところが、今までは多少ありました。
けれど、ここ数カ月の間に、背も急に高くなり、とても元気に。
いつも、おちびちゃんたちの遊びのリード役を買って出ていました。
おふざけが興に載ると、ドタバタ騒ぎが始まり、また家が被害を被るのではないかと、私はハラハラドキドキ。
すでに傷跡だらけの我が家で、昨年のリフォームで補修もして貰っています。
でも、家は二の次の私。
そんな元気な孫達の姿をながめるのが、この上なく嬉しいジジとババでした。
お正月二日目の朝、お婿さんの実家に移動するため、まず長女家族が我が家を後にしました。
車が走り去り、四つ角を曲がると、突然次女家の長男のK君が一人でその方向に向かって歩きだしました。
そして角にたどり着くと、いつまでも車が去った方向をじっと見つめて、動こうとしません。
息子の気持ちを察したパパが、そばに行き後ろからそっと抱き締めると、いつまでも泣きじゃくって、別れを惜しむK君。
一人佇んで、寂しさに堪えている後ろ姿は、あまりに愛おしく、私までもらい泣きしそうに。
そんなに楽しかったのね~良かった!良かった!と、K君に、心の中で語りかけました。
そしてしばらくして次女家族も我が家を後に。
又元の静かな夫婦二人暮らしに戻った私達。
来年も夫婦そろって元気にお正月を迎えられることをひたすら祈りつつ、我が家のお正月記事はこれで終わりとします。
個人的な思い出綴りに過ぎませんのに、最後までお付き合い下さいました皆様、本当にありがとうございました。
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