前回の記事の続編、といったところです。
私は、旦那さまが癌を患ってからも、食生活は以前と何ら変わりありません。
生真面目な性格のように見えますか?
実際は違います。
一生懸命頑張りたくても、体力がついていきません。
ですから手抜きがいっぱい!
いい加減なところもたくさんあります。
旦那さまの病に対する態度もそう。
私が具体的に取り組まないといけないことがあれば、全精力を注いででも対応しますが、ほとんどがお医者様任せ。
お医者様を絶対的に信頼するようにしています。
現代の医療、特に癌の治療について批判的な情報やいろいろな知識が溢れかえっている昨今。
でも私は、その様なものは読みたくても読まないように心がけてきました。
目にすれば、ストレスを溜めるだけでしょうから。
お世話になる病院と医師を絶対的に信頼するほど、心が休まることはありませんものね~
一番楽な方法で、夫の病に臨んでいる私です。
その代り、納得がゆく良い病院を選ぶように、できるだけ努力をします。
T大病院
私の旦那さまも、シンプルがベストの人です。
私が、がん関連の書物やネット情報から知識を得て、神経質な態度で夫に接したなら、さぞ嫌がるでしょう。
自然体で治療に臨みたいらしく、私が気を遣って、食事を病室に運ぶことさえも、とても嫌がります。
私には、その点は全く理解できません。
我が家の食事に比べ、あまりに病院食はお粗末。
私が食生活に気を遣い体力が多少回復しても、入院の間に、またガタ落ちでは。
食事制限はないのですから、治療中も、多少でも栄養価の高い美味しいものを食べて、元気になってほしい。
私の率直な思いなのですけれどね~
しかし、頑として受け付けてくれません。
「その様な気を遣われると、ストレスになる」と言います。
私なら、ご馳走が食べられて、気分転換になり、とても嬉しいですけれど。
本当に変わった人!
お菓子程度のことでは文句は言いませんが。
みぞれ鍋・ぶりのお刺身・肉じゃが・菜の花の辛し和え・卵豆腐
今年初めての入院前日の夕食です。
食事に関しては、旦那さまが肝臓がん(C型肝炎が原因です)を患い、渋谷の日赤医療センターに入院したとき時のこと。
「退院前に医師から何を食べてもいいですよ」と言われたものです。
ですから、いつもと変わらない献立で、伸び伸び料理を楽しんできた私ですが、採血で、日頃の食生活の質が医師には分かるのでしょうか。
採血の数値を目になさりながら、食生活の質の高さを、よく褒められました。
大腸がんを患い、放射線治療が終了し、最初の外来診察を受けた際も、T大病院の主治医に、食生活を褒められ、大層嬉しく思ったものです。
しかし、その後、放射線の副作用で、腸に穿孔ができ、急速に体調が悪化し、人工肛門の取り付け、肝臓への転移、感染症と悲しい進展となりました。
みぞれ鍋
一口切りの鶏肉が入っています。
ところが、前回の記事で書きました通り、年末の入院の際の腫瘍マーカーとCT検査による結果が、思いがけず素晴らしい内容でした。
腫瘍マーカーの数値は正常範囲、がんもかなり小さくなっている模様です。
先生の説明を伺いながら、私は歓喜するほど喜んだのは言うまでもありません。
たらちり鍋・肉じゃが・お刺身・オクラの酢の物
冬は鍋物が多いです。簡単で栄養価も高く、最高の和食ですね。
画像はアップしませんでしたが、すき焼きも大好き。
我が家の味付けは、だしを入れない関西風です。
今使用している抗がん剤が、夫の体にとても合っていたのでしょうね~
その幸運をまず心から喜び、先生に感謝しましょう。
次に思い当たることは、旦那さまの生命力と、冷静な態度、癌と闘う強い意志を挙げたいと思います。
私の十八番料理の肉じゃがです。
その次くらいに、私の食生活の貢献度も入れていいかしら。
さほど気も遣っていないことゆえ、羅列するのはおこがましいことのように感じられますが。
食生活で、一番思い当たることは、夫の食欲が、抗がん剤治療をしているにもかかわらず、とても旺盛なことです。
よく私は冗談で、Yさんに言いました。
「そんなに食欲があると、がん細胞が活発に働いて、増殖しないかしら」と。
おそらくこれは、私の大勘違いだったのでしょうね~
結果はその逆で、正常な細胞が栄養をたくさん取り入れることで元気になり、癌細胞をやっつけてくれているのかもしれません。
私の料理が夫の体にどのような影響を与えているのか知る由もありませんが。
思いがけない喜ばしい検査結果内容を聞き、今まで通りのの食生活を続けることが大切、と思うようになりました。
ぶりの照り焼き・ちくわとじゃが芋の煮物・小松菜としめじの酢の物風あえ物・ごま豆腐・さつまも入りの豚汁風お味噌汁
昨夜の夕食です
持続してよく食べ続けているものの中に、もしかすると癌を小さくする効果がある食料があったのかしら?
それは、サラダとヨーグルトでしょうか。
病気になってからは、健康時の数倍朝食に力を入れるようにもなりました。
サラダ、卵料理、ハム、ウインナー・ベーコンといった肉料理、バナナ・ブルーベリーを入れたヨーグルト、時にスープなど、ほとんど毎回出しています。
ヨーグルトに入れるブルーベリーは眼に良いから。(夫は眼の難病も患っています)
バナナは、白血球の減少を予防する効果があるそうですから。
気休めに過ぎないかもしれませんけれど。
着色保存料は一切入っていない無添加のブルーベリーのシロップ漬けです。
もう一つ夫の食生活の特徴は、飲料として水道水は一切使用していないことです。
長女が毎月届けてくれるボルビックのミネラルウォーターを飲んでいます。
外国ならともかく、日本の水道水は衛生的で質が高いようですし、横浜の水道水は特に良いと聞いたことがあります。
ですから年金暮らしの身には、贅沢に感じて、ちょっぴり娘に愚痴りました。
すると長女のMちゃんから、突然ボルビックのミネラルウォーターが届きました。
その後も、定期的にずっと送ってくれています。
旦那さまに、言いました。
改めて、そんな心遣いをしてくれるNちゃんに感謝しながら・・・・・・。
「もしかすると、ミネラルウォーターのお蔭かしら?」と。(笑)
長女のNちゃんから年末に届いた和菓子。
いつも、本当にありがとう!
すべて想像の域を出ない勝手なお話でした。
化学療法の点滴の効果が、やはり抜群なのでしょう。
2種類の薬を入院中に点滴しています。
薬名は、エルプラットと5FUです。
ひと月に五日間の二度の入退院を昨年の四月から繰り返してきました。
手のしびれ、だるさと闘い続け、辛い日々を送る旦那さまを、見守ることしかできない私。
せめておいしいものを調理し喜んで食べてもらえるように、今後も一生懸命に心がけるつもりでいます。
ご覧下さいまして有難うございました。
ブログランキングに参加しています。
足跡変わりに、バナーにポチッ!を頂けると励みになり嬉しいです
花のように泉のように