さくらちゃんの発表会の当日は、印象的な出来事がいろいろありました。
記事を前編、後篇に分け、最初は、とてつもない失敗も含め、会場に到着するまでの出来事について、先に記すことに致します。
その日は、私は久しぶりにスーツを身に装い、出かけました。
玄関で迷ったのは、履く靴。
脊柱管狭窄症の診断を受けてからは、ヒールが怖くて履けなくなり、半年以上が経ちます。
履くのは、ローヒールの靴ばかり。
その症状を伝え、「ヨシノヤ」が勧めてくれたものです。
このお店の靴は、デザインは今一つだけれど、履き心地への期待を絶対裏切りません。
でもこの日は、装いは割とフォーマルなスーツ。
ヒールの靴の方が遥かにぴったりします。
でも脚への負担を考えると、とても不安。
迷いに迷いましたが、おしゃれを優先し、思い切ってヒールを履いてのお出かけでした。
変な写真で、失礼します。
次に駅前で起きた、思いがけない出来事について。
花屋さんで、さくらちゃんに贈るブーケを、私の希望も伝え、お願いしました。
4~50分後にとりに来ますと伝え、軽い昼食をとるために駅の構内のレストランに向かっていました。
その途上で、思いがけず出会ったのが、親友のKさんのご主人さま。
肺の手術を受けて、数か月になられます。
幾たびかのメールで、その後の順調な回復の様子は、Kさんから伺っていました。
でもお会いして、桜色に染まった健康そうなお顔を拝見して、思わず、
「お元気そうでいらっしゃいますね~」
と感嘆の声を上げてしまいました。
満面の笑みをたたえて、それに応えてくださるご主人様。
小柄で、雰囲気はとても庶民的。
気さくなお方です。
かっては大企業の副社長としてご活躍された方ですが・・・・・。
そのような経歴がある方には、とても見えません。
親しみをいっぱい込めて、にこやかに接してくださるからでしょう。
本当に素敵な方です。
元気になったものの、まだ坂道を上るのはつらく息切れがします。
これも体が慣れてくると、次第に収まるようです、とおっしゃいました。
私は応えました。
私も同様です。
坂道だと、電信柱ごとに休憩。
腹式呼吸をしながら歩きます、と言いました。
同類相憐れむの心境に、チョッピリなりました。
Kさんのご主人様とお別れ後、お花屋さんで受け取ったブーケ。
ちょっと地味過ぎですね~
お花屋さんのセンスが今一つ。
思いがけない方に逢い、お元気そう姿を拝見できた喜びをかみしめながら、お昼の軽食をとりました。
発表会の時間には、まだ十分余裕があります。
gooの交通情報の検索で、乗車する電車も決めていました。
二度乗り換えがありますから、自分ののろい動作を考慮し、十分、間の時間を私はとったつもりでした。
ところが、乗り換えの駅のホームで、時計を見て、私の頭が突然混乱。
針が1時過ぎを指していたからです。
12時過ぎのはずなのに・・・・・・???
ピアノ発表会の開場は12時半。
開演は1時からでした。
余りにびっくりし、今自分が置かれた状況を、咄嗟には理解できませんでした。
気を取り直し、冷静に考え、自分の間の抜けた行為をやっと悟ることができました。
gooの乗り換え検索で電車の乗車時刻をメモするとき、時間を一時間間違えたようです。
何故間違えるのでしょう?
12時半開場は、既成事実として、頭にすりこまれていたのに、メモする手は全く違うことを書いてしまう。
そして、そのメモ通りに行動してしまうなんて。
いよいよ私の頭はおかしくなってきた。
本当にそう思いました。
電車の最初の乗り換え時点で娘に連絡したときは、まだ自分の呆れるような頓馬な行為が認識できていませんでした。
二度目の乗り換えの時、初めて気が付きました。
娘に携帯で事情を説明し、遅刻する旨、断りを入れました。
さっちゃんが出演するのは、三部の最後と、四部の終わりから三番目。
十分時間があるので、遅刻そのものは、さほどのショックではありませんでしたが・・・・・・。
時間を一時間も間違えてメモした行為が、たまらなく情けなくなりました。
年を重ねる毎に,自信を一つ一つ失っていく心境でいるのに、一気にまた自分が信じられなくなりました。
もっともっと、慎重に行動しなければ、他人に迷惑をかけかねない、と痛感した日でした。
会場に遅刻して、やっと到着。
この続きは、次回に。