転倒により頭に怪我を負ったとき、最初に出かけた脳神経科病院は、とても信頼のおけるところです。
ところが、そこで診察を終えた時は、今後の注意事項が羅列された紙を一枚頂いただけ。
次の予約はありませんでした。
冷静に今振り返ると、その後、怪我の後遺症が万が一出たなら、その時すみやに対応すれば良いだけのことだったのかもしれません。
脳にメスを入れる手術をした義弟は、まさにその通りで、今はすっかり元気になりました。
でも私は、散歩から帰宅直後に、玄関で倒れ込んでしまった義弟。
その後の手術についての妹の話が頭に焼き付いていました。
Aさんと違って、私は一人暮らし。
何か起きると大変です。
怪我を負ったときは、その数日後に夫の墓参旅行も控えていましたし。
ですから、異常はないとの診断を受けても、その翌日も頭痛が収まらないのは、とても不安なことだったのです。
病院で頂いた一枚の紙に書かれた注意事項のトップは頭痛でしたから。
この時のことについては、過去の記事で詳しく書きましたので、今回は省略します。
頭痛が心配で二度目の診察を近場の病院でまた受けた時、そこでは、一か月後に再度MRIをとることを勧められ予約。
そして、その日がやってきました。
ながあ~い前置きでごめんなさい
昨日と同じことを、繰り返して書いただけですね。
ここからが、今日の記事の主旨になります。
八重のインパチェス
MRIを受け、十数分経過。
診察室に、また呼ばれました。
私の画像を見つめながら、先生がおもむろに話されたことは、余りに思いがけないこと。
ショッキングな内容でした。
一か月前に撮った画像と見比べながら、次のようにおっしゃいました。
「前回の画像はきれいですが、今回は明らかに違っているのが分かりますか?
ここに丸い影が映っています。
転倒による硬膜下血種とは、形が少し違うのですよ・・・・・・。」
首をかしげるような素振りをされ、次に告げられた言葉の、何と恐ろしい事。
「脳腫瘍の懸念も否定できないけれど、まだ何とも言えないので、ひと月、様子を見ましょう」
私にとっては、こんな恐ろしい病名はありません、
でも、その時は意外にも冷静に受け止められた私です。
信じ難いことだったからでしょう。
整骨院で、病院の帰りに施術も受けました。
施術が終わった時、先生に話した言葉。
それを今思い返すと、私がいかに心身ともに疲れ果てていたか、とてもよく分かります。
その言葉とは、
「このままここで、朝まで寝ていたいです」
先生は、
「さぞ疲れておいでなのでしょう。家に帰って、ゆっくり休むといいですよ」と。
帰宅すると、不安が次第に大きくなっていきました。
私は広島で1歳の時、爆心地から三キロの地点で被爆しています
ですから、心の片隅で、いつかがんを患う日が訪れても仕方がない、との覚悟はあります。
けれど、脳腫瘍だけは、想像が及ばないことでした。
ネットで検索すると、末期症状の解説が目に入りましたが、数節読むと、すぐ消してしまった私。
恐ろしい言葉の羅列だったからです。
それを目にしただだけで、私は落ち込んでしまって・・・・・。
こんな心配を抱えて、一か月も様子見で過ごすのは耐えられないと思いました。
翌朝、まだ心身ともに疲れた体を鞭打つようにして、また病院に出かけました。
セカンドオピニオンを求めて。
行き先は、けがを負った直後、最初に受診した脳神経外科では有名な病院です。
前日受けた病院より、MRIの機器ははるかに大掛かりなものでした。
ここで同じ診断を下されたなら、もう覚悟を決めるしかない。
そんな心境でいました。
私のマスコット。
オウム返しでおしゃべりをし、私を元気づけてくれます。
ところが、先生のお話は、前日とはまるで違っていました。
画像を一枚一枚ご覧になりながら、どこにそんな影が映っていますか?
と言って首を傾げられる先生。
数枚目の画像を手にされたとき、私は目ざとく、その影を見つけました。
「この陰です」と指差して、先生にお伝えしました。
すると先生がおっしゃいました。
「これは脳腫瘍ではありませんよ。転倒による硬膜下血種でしょう」と。
私はその時点で、どんなに安堵したかわかりません。
けれど、一言、次のようにもおっしゃいました。
「脳腫瘍だとしても、良性ですよ」と。
最後の言葉が気にならないでもないけれど、セカンドオピニオンを受けた後の私は、すっかり平常心に戻ることができました。
10月に入ると、ミニ同窓会と、お食事会も控えています。
出席できるかどうかは、次回のMRIの結果次第。
出欠の返事は、当日でも構わないよ、とのことでした。
どうか無事に次回のMRIの検査をクリアできますように。
今は祈るような気持ちで、その日を待っています。
9月22日記述
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