もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.235「視線入力意思伝達装置・その2」

2013-06-19 | 日記・エッセイ・コラム

             nonnon日記

先日夫が40℃の熱を出した。

(今は下がったが)

午後、病院に行ったところ、酸素吸入マスクをして、

指差しながらフンガ、フンガ言っていた。

(ただでさえ、言葉がハッキリしないのに、理解のしようもない。)

そこで、視線入力装置の出番!

やってみると、画面に「あたまこうとうあい」 と入力された。

了解。いつも後頭部がかゆくて、‘シャンプーペーパー’で

ごしごし拭くと、喜ぶので、今日もそれかな・・・と訊くと・・・

ちがう、チガウ、というように、眉をしかめる。

しばらく押し問答をして・・・やっと気がついた・・・。

「頭の下に置かれていたアイスノンが、冷たすぎるので、どけて。」

ということだった。

(夫のシカメッツラが、さっと消えた。)

その間、私の頭の中の‘前頭葉’はフル回転。

あれか、これか、それか、・・・と‘謎解きタイム’なのである。

(時には、看護師さんも一緒になって‘謎解き’である。)

口が利けなくなった病人は、されるまま、である。

やがて将来、自分もその立場に置かれる日が来るかも知れない。

視線入力意思伝達装置は目だけでコミュニケーションできるので、

ぎりぎりまで会話できる。

使いこなせれば、やっぱり、とても便利である、と実感している。

 

 

 

 

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