No.１72「Yさんとのお別れ」

　　　                         マンション日記

　今朝、理事長から３階にお住まいの一人暮らしの

Yさんが亡くなられたと聞いて驚いた。

夕方、役員３人でマンションの香典を持って焼香に

伺った。２年半前に胃がんになられて、抗がん剤治療に

通院されていた。（近くに住む）お嬢さんは、

今回も抗がん剤治療の後、歩いて帰って来る、と思われていたとか。

白い布を取って、Yさんに対面した。

５年前、我が家が理事長の時、Yさんのご主人が亡くなり、

こうしてYさんのご主人に対面させていただいたことなど

お嬢さんにお話した。

夏に玄関前でお会いした時、「うちの夫が難病になりまして」

とお話したら、「奥さんが大変ですね」と労わってくださり、

「８年間ご主人を看病されたYさんは、先輩なので、

いろいろ教えてください」と申し上げたら、ニッコリされた。

抗がん剤治療で痩せて、よく毛糸の帽子を被っていらしたが、

もの静かで、芯の強い方だった。

もう二度と、Yさんにお会いできない、と思うと淋しい。

役員３人で、このマンションは高齢化対策が切実になってきた、

と話し合ったことだった。

 

No.171「やまとナデシコ」

　　　　　　　　　　　マンション日記

マンション玄関前花壇に植えた

ナデシコはもう５～６回雪に

埋もれたが、

 

 

１２月２５日現在、

まだ赤い花をつけている。

ご近所どこを見ても、もう

花 などどこにもないのに。

「もう枯れちゃったかな」と恐る恐る覗いては・・・

その生命力の強さに、見るたび感動している。

「私はまだまだ生きていたいの」

そんな声が聞こえてきそうだ。

秋に、西花壇に株分けしておいた。

来年の春が楽しみである。