nonnon日記
午後2時。点滴を付けた車いすに乗って、運ばれた先は、手術室前のフロア。
重厚な金属製のドアのついた、手術室が4つあった。
シャワーキャップのような帽子をかぶせてもらって、いざ、手術室へ。
入ってみれば、TV番組でみるような「本格的」な手術室。5~6人のスタッフ
が周囲にいて、機械に囲まれた手術台の上には丸くて大きなライト。
それを目にした瞬間、「え、え、え~、そんな大変な手術だった~もうちょっと
我慢した方が良かったかな~え~え~今さら止めるって言えないし~どうしよう」
心中、ビビることしきり。でも手術台に横になっては~
「ナムサン。万が一でも片目だ。もう一方は見えるし。」と覚悟を決めた。
片目だけ出して、あとは全身重い布を掛けられて、耳に水が入らないよう綿を
詰められて、手術が始まった。やたらに目に水がジャージャー掛けられるのを
感じた。主治医が何やら目の前でパチン、パチンと切っているのが見えて、
音も聞こえたけれど、痛みは全く感じなかった。次に「ブルーの世界」が
拡がって、黄色い〇が三つ見えた。それが「お猿の顔」のようにも見えた。
まるで万華鏡のような不思議な世界だった。緊張していたので、その時間が
えらく長く感じられたけれど、手術時間は20分だったそうだ。
その間、主治医が頻繁に声を掛けてくれたので、不安はさして感じなかった
けれど、何しろ初めての体験なので、大層緊張した。
手術台の上に乗ったら、主治医の腕を信じて、命を預ける他ない。
「まな板の鯉」である。
終わって主治医が手術した目に覆いをしてテープをベタベタ貼ってくれた。
また車いすに乗せられ、ホッと安堵して、ジコジコとまた病室へ。
痛くはなかったけれど、3時間位は少しヒリヒリして、とてもTV等見る
気力はなく・・・おとなしーく、夕飯までベッドに横になっていました。