もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.179「ゴミ捨てボランティアの箱」

2011-02-23 | 日記・エッセイ・コラム

           マンション日記

Moyai_001 北国では、冬期間

路面がツンツルテンに

凍って、歩くのに

とても危険な時が

数回ある。

当マンションでは、ゴミ置き場まで、路上を20メートル

位、歩かねばならない。足元がご不自由な方も

おられるので、理事会で提案してこんな箱を作った。

余力のある人が、自分家のゴミを持っていくついでに

箱に入ったゴミをもっていく。

助け合いの・・・いいアイデアだと思ったが・・・。

特に‘あの方の為に’と思った・・・Yさんは、

昨年暮れに亡くなられ・・・・

通りかかった、かなりなお歳の‘Kばあちゃん’に

「どうぞこの箱を使って」とお声をかけたら・・・・

「私ね、人の手借りるの、嫌いなのよね」

・・・サイザーマシタカ・・・シツレイツカマツリました・・・。

歩いた方が、運動にはなる・・・・よね。

でも誰か、使ってくださいません?せっかく作ったんだし。

自分で朝6:30にゴミ入れて、7:30に見に行ったら・・・

もう無かった・・・・

無用の長物を・・・と皆に思われるのも

シャクだから・・・毎日こうして‘サクラ’して、住人の

みなさんの‘隣人愛’を引き出す・・・ってのどう??

でも‘現場’を他の住人に目撃されたら・・・

そうか、‘あの人’は自分が‘楽’する為に、あの箱を

提案したのだなーと思われるかも?

・・・かくして葛藤は続く・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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No.178「管理人さん」

2011-02-14 | 日記・エッセイ・コラム

           マンション日記

Photo うちのマンションの

管理人さんは、

50代の女性である。

とても仕事のできる人

で、気働きもすごい!

ゴミを間違って出す人がいて

困ってから、

                                                     ゴミの日はいつも、このような(手作りの)

カワイイMoyai_005 掲示を出してくれて、

ソフトな感じで導いてくださる。

これまでの管理人さんは

「叱る・怒る」感じの掲示が

多くて、見る度、朝から

                  心が縮む気がした。

Gomi「北風と太陽」の話のようで。

なんでも「やり方」というものは

あるものである。

これからますます高齢化していく

うちのマンション、このような

お人柄の管理人さんで良かった・・・とつくづく思います。

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No.177「理想と現実・ウツ病」

2011-02-01 | 日記・エッセイ・コラム

          nonnon日記

Photo_2

 

  某施設での話である。

  9人の入居者さんの中の一人に

ウツ病のOさんがいた。めまいがする、とか

お腹が張る、臓がドキドキする、

今日はダメだ、もう倒れそう、

と誰彼つかまえては、毎日不調を訴える。

それに対して若いスタッフ達は、うんざりしてかなり冷淡。

「聞いてると、私まで気持ちが沈んじゃうのよね。」

「今までも、怒った方が、良い状態になることが多かった。」

とかとノタマッテ、「前向きに考えなきゃダメだよ」

「調子悪ければ、部屋で寝ていてください。」と、

強い語調で、個室に追い返す。

新米ヘルパーが、話を聞いていると、すぐ、

先輩ヘルパーが別の用を言いつける。

自分の置かれた‘状況’を理解しているOさんは

「もう行った方がいいわ、あなた、私と話すと怒られる・・・。」

(これじゃ、小学校の‘イジメ’じゃありませんか?)

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年金をたっぷりもらって、標準より高い費用を払っている

裕福なお年寄りばかり入居している某施設である。

スタッフも、日々こなさなければならない所定の業務が

あるので、ゆっくり一人の入居者に対応する余裕がない

のも分かる・・・けれども、今や、日本国の流行語かとも

思える‘ウツビョウ’への対応の、この‘貧しさ’・・・・。

新米ヘルパーも、彼女の為にできることはした。

施設の理事長への連絡ノートに、

「スタッフの皆さん、うつ病の利用者様のお話をよく聞くよう

心掛けている様子です。」??と書き込んだり・・・

来訪したご家族に、「風邪や腹痛を見る内科医の先生

(施設提携の医院)じゃなくて、専門の心療内科の先生に

かかって良い薬に出会えば、治りが早いのでは?」と。

娘さん二人、早速、今日受診に連れて行かれた。

「お母さん思いの、優しいお嬢さん(と言っても、私と同世代)

が二人もいらして、Oさんは、充分、幸せじゃないですか」

 と申し上げたら、Oさん、ちょっと嬉しそうな表情だった。

・・・・そして・・・本日、新米ヘルパーは、皆さんに

「お別れのお菓子」を配った。

‘新米’のまま、この職場を去るのも‘シャク’では

あったが・・・‘夫の介護’という‘大義名分’!

「辞める」・・・と告げた時のホーム長の嬉しそうなお顔!

「またご縁があったら・・・」とおっしゃるので

「ええ、今度は利用者としてお世話になるかも・・」と私。

「ああ、そうですね・・・あ、いや、とんでもない・・・」

ニコニコ笑顔で・・・[発つ鳥は後を濁さず]・・・・

・・・でもOさんには、お別れを言えなかった・・・

彼女だけは、記憶力が確かなので、あの中でただ一人、

淋しく思ってくれるであろう。それは私にとって‘光栄’

だけれど、彼女にとっては悲しみがひとつ増えること。

ごめんね、Oさん。

どうか元気でいてください。 さようなら。

 

 

 

 

 

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