nonnon日記
先月、夫の病室の同病で入院中の70歳の方に‘初孫’が生まれた。
地方都市に住んでいるお嬢さん、退院すると赤ちゃんを
抱っこして、4時間も(婿さんの運転する)車に揺られて、
真っ直ぐに入院中のお父さんの所へやってきた。
17年間、病と闘っているお父さんに、‘初孫’を見てもらう為に・・・。
言葉ももう全く話せず、手も動かせず、コールも押せないお父さん
だが、頭はしっかりしていてよく笑い、目ばたきで、意思を表明
している方だ。
お嬢さんは、40歳の高年齢出産。なかなか赤ちゃんに恵まれなくて、
不妊治療にかなりのお金もかかったそうなのだ。
私はそのお父さん(おじいちゃん)と赤ちゃんの
‘感動の場面’には、出会えなかったけれど、
夫がその‘待望のベビー’に対面して、感動していた。
1か月近く、実家で過ごした御嬢さんとベビーのセットも、
2日前、パパと暮らす為、地方都市に帰って行かれた。
その間、必死で‘尽くした’おばあちゃん’は、一回り
痩せてしまわれたけれど、何とか大任を果たして、
ホーッ とされて、またマッサージに通う日々である。
テーブルの上には、可愛い孫娘の写真立て・・・・。
これからの成長を楽しみに・・・・。
赤ちゃんは、不思議なパワーを持っている。
それは、未知の未来を沢山持っているからかも知れない。
‘希望’を失いかけた大人に明るい光をかざしてくれる。
自分も‘ババ’の立場になって、初めて、
‘ジジババの気持ち’ が分かったように思う。