nonnon日記
夫の病室に、夫と全く同じ病気の人がいる。
夫と同じように50代半ばで発病して・・・・
何と15年・・・というから、支えていらした奥様の
ご苦労も想像に難くない。
「働いていた時は、リストラに合わないよう、病気を
周囲に隠すのが大変でしたが、夫は定年1年前まで
頑張ってくれて早期退職。障害厚生年金も出ました。」
と、お互いの苦労話に・・・。
思い起せば、我が家も大変でした。
難病では、発病の初期が大変であると思う。
ずーっと続くのであるから、病気の心配に加えて、
経済的な不安も大きい。
「これからどうなるんだろう」と動揺する。
そんな時に私の強ーい味方になってくれたのは、
親身になってくれた友人・知人
そしてパソコンのインターネット情報・
スーパー銭湯の露天風呂、等々だったように思う。
まず最初、夫の病名を聞いて、友人が障害者手帳の取得
を薦めてくれた。保険の仕事をしている高校の同窓生は、
「障害厚生年金で、現役時代の6割位はもらえるよ」と
教えてくれた。それがきっかけで、私は毎晩
インターネットで情報集めに奮闘!
今では両方共、1級をいただいている。
(幸か不幸か・・・)
それに加えて、加入していた保険の給付請求。
「重度障害」ではあっても、どの程度の障害を
「重度障害」と認めるかは、会社によって違う。
実体験から言わせてもらえば、
生協の「あいぷらす」は、とても情け深い保険だった。
歩行器の段階で、すぐに満額出してくれた。
こんな時代なので、有価証券を保有しない点も
生協は信頼が置けると思う。
1枚5~6千円の診断書を各種の申請のために、
一体、何枚書いてもらっただろう?
「えらい、書類多いね。」と言いながら、忙しい中、
嫌なお顔もされず、書いてくれた主治医にも
ひたすら感謝!である。
申請を出す度に、一喜一憂であった。
資格を持って働いている友人が、
特定疾患受給者証や、介護保険のことを
アドバイスしてくれたのも大変助かった。
近所の皮膚科では受付の女性が歩行器の
夫を見て、「もう1枚ありませんか?」と尋ねて
くださり、全然知らなかった重度障害者医療費
受給者証というのを申請することができた。
振り返れば、周囲の人にずいぶん助けてもらって
今日、無事に暮らせて、心置きなく夫の病気の
心配をすることができている。
不幸中の幸い とはこういうことかな、と思う。
これから社会保障の財源も危うくなりそうな日本
ではあるけれども、まだまだ世の中、
捨てたものではない、と思える。
できないことはできないけれども・・・
(病気はどうしようもないけれど)
できることはやろう!