マンション日記(理事長編ーその22)
前回の理事会で 「孤独死」 対策が必要ではないか、
という意見が出た。うちのマンションは築20年以上。
いつの間にか、気付けば、 居住者の半数位が大体60才以上である。
今回の大規模修繕で、スロープ、ロードヒーティング、手摺、自動ドア等の
バリアフリー化工事や、(歳をとると、視界が暗くなることに備えて)
マンション周辺に壁照明やセンサーライトの設置も完了。
(共用部分の変更が多かったので、アンケートが大変でしたが)
高齢化対策として、 ハード面は一応、充実。
今度はソフト面である。
管理会社担当者に聞けば、「担当マンションで、必ず年に1~2件は、
孤独死が出ていますね。」・・・・・ウーン、世相かな。・・・・・
うちのマンションでは、まだそういう例は出ていない。
人道的側面はもちろん、資産価値も下がるであろう。
ウーン・・・どうしたら良いのであろう?・・・・
インターフォンは、非常警報ボタンを押すと、管理人室と警備会社に繋がるが、
・・・・ウッと、心臓発作が起きた時、台所の壁まで、行れば良いが・・・。
警備会社で非常ベルの‘個人契約’もあるそうだが、・・・
「あたしゃ、まだまだ大丈夫」 とか言って‘準備’しない人が多そう。
管理人に‘お元気ですか?’コールを頼む?
人数増えると負担になるので、有料で?
でもそれ、個人負担かな、管理組合負担にするかな、
個人負担にすると、管理人や管理会社から
‘手厚いケア’のあるお年寄りと、‘手薄いケア’のお年寄りの、
‘格差’が生まれないだろうか。・・・・・
アンケートを取って、総会にかけるのかな。
その前に20年そのままの‘管理規約の更新’をやりたいけど・・・・
今の理事会はメンバーに恵まれています。
このチャンスに‘やれることは、ヤッタルデー’
でも私、いつも思うのですが、(カウンセリングボランティアの時も)
なんでこう、お金にならないことにばかりに、やる気が出るんだろ?
数年前、中学生の塾をやっていた時、(17年間の思い出もその内、
ボチボチ書きます) ある生徒の言った言葉・・・。
私の・・‘将来を考えなさい’・・に対して・・・
「将来なんて、どうでもいい、‘今’が大事!」
・・・・むむむ・・・・と、その生徒の気迫 に負けて
何も言えなかったワタシ・・・。
規格外のエネルギーを持っていたあの子・・・
今はどうしているだろう・・・・。
そう、将来を考えず、今を考えるのが‘若さ’。
とりあえず、興味を持ったことを追いかける。それで行こう!
一人暮らしの方が見えなくなって、管理会社から探したら病院で亡くなっていたと言う話。
しかも、身寄りは大阪に認知症になっている老齢のお兄さんだけ。
さらに、どうやらそのお兄さんは「名義変更してあげる」と言われて20万円位だまし取られてしまっており、もう関係ないと思って見えること。
私も一人暮らし。
人ごとではないな~~と思いながら理事長をしていました。
個人の生活にあまり立ち入っても
‘うざい’管理組合になりますし・・・
「お年寄り」と言っても個人差が大きいし・・・、
でもこれからどこのマンションでも大きな‘課題’になっていきますよね。