nonnon日記
地球規模 ガマン大会 負けられじ
(遅くなりましたが、2022年もよろしくお願いします。)
世の中、感染症にまだまだ苦戦しています。こんな時に安易な励ましを送られても、
嬉しくないかも知れないとは思いながら、他に句が浮かばず、年賀状に
刷ってしまいました。悪しからずー
ところで、この年末年始も夫が熱を出してヒヤーとしたことや、お世話になった方
二人の訃報等、心に穏やかならぬ波風が吹きましたが、何とか乗り切っております。
「下り坂」の情報や愚痴ばかりお伝えしても、目にする人の気力を削ぐと思うので、
今回は昨年の私の「本当は、してはいけなかったけれど、いたく感動、発見のあった
9か月の体験の告白」をお伝えします。
昨年3月、散歩の途中に、氷の溶け始めた池の周りに9羽のカモさんが、寒そうに
縮こまっているのを発見しました。その様子はまるで「しまった、早く帰って来過
ぎた。食べ物がないし、寒過ぎるよー」と、私には困っている様子に見えました。
それで、おせっかいバアチャンは考えてしまったのです。「そうだ、パンの耳なら
食べられるカモ。」さっそく、翌日、冷蔵庫のチルドルームにあった食パンの耳を
きざんで、持って行って池に投げました。カモさんのいる場所が遠かったので、
思いっきり遠くにー。
カモさんは、ついに気付いてくれて、よく食べてくれました。バアチャン、
嬉しくなって毎日、ホレホレ~とパンの耳投げ、に池に通いました。
すぐに冷蔵庫のパンの耳はなくなりました。その時、バアチャンはまた、
ヒラメイタのです。「そうだ、亡くなった猫のハクが元気だった時のカリカリ
ご飯の大袋が残ってる!あれ、いいカモ。」試しに持っていって投げてみるとー
カモさん達に大うけ、パンの耳よりも好まれて超人気!
それは20歳猫用のマグロ味のカリカリ。
カリウム、ナトリウム減のドライ、キャットフードでした。
毎日、毎日、カモさん達に猫ドライフードを投げて・・・・バアチャンはカモさん
達とすっかり仲良しになってしまいました。池の氷も少しづつ解けて行き、カモさん
に加えて、オシドリさん達も帰ってきて、バアチャンの姿を見ると14羽位の
カモ、オシドリさん達が、池の周囲から一斉に「集合」して淵に上がってきて、
バアチャンを取り囲むようになりました。・・・・池のほとりには、
「野生動物にエサをやらないでください。」の新しい立て札が立っておりましたがー
なんのその、沢山の、小さな丸い可愛い目に囲まれて、ばあちゃんは、毎日の散歩が
楽しくて仕方なくなっていきました。池の周囲に人がいると・・・「早くどこか、
行ってー早く、いなくなってー」とじーっと、待つ。そして、誰もいなくなった
のを確かめてからーポケットから、カリカリを取り出すのである。罪悪感も多少
あり、周囲を伺わなくてはならず、散歩がすっかり忙しくなってしまった。
さらに、この年では能力的に無理な、全力での「カリカリ投球」がたたって、
うららかな春の時節に2か月位、肩を傷めて服の脱ぎ着も不自由になってしまった。
それでも・・・・カモさんとオシドリさん達の丸い可愛い目に囲まれると・・・
オツリ・・・がくるのであった。
そしてまた寒くなって11月、カモさん達がすっかり池からいなくなるまでの
9か月間・・・彼らが、頭が良くて、規律もあり、個性もあり、ちゃんと感情を持っ
て暮らしていることを・・・毎日観察させてもらい、気付かせてもらい・・・
「知らなかったー」といたく、感動する日々を過ごさせてもらったのである。