もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

NO.374「カモさん、オシドリさんとの9か月・その1」

2022-01-31 | 日記

             nonnon日記

    地球規模 ガマン大会 負けられじ

(遅くなりましたが、2022年もよろしくお願いします。)

世の中、感染症にまだまだ苦戦しています。こんな時に安易な励ましを送られても、

嬉しくないかも知れないとは思いながら、他に句が浮かばず、年賀状に

刷ってしまいました。悪しからずー

ところで、この年末年始も夫が熱を出してヒヤーとしたことや、お世話になった方

二人の訃報等、心に穏やかならぬ波風が吹きましたが、何とか乗り切っております。

「下り坂」の情報や愚痴ばかりお伝えしても、目にする人の気力を削ぐと思うので、

今回は昨年の私の「本当は、してはいけなかったけれど、いたく感動、発見のあった

9か月の体験の告白」をお伝えします。

昨年3月、散歩の途中に、氷の溶け始めた池の周りに9羽のカモさんが、寒そうに

縮こまっているのを発見しました。その様子はまるで「しまった、早く帰って来過

ぎた。食べ物がないし、寒過ぎるよー」と、私には困っている様子に見えました。

それで、おせっかいバアチャンは考えてしまったのです。「そうだ、パンの耳なら

食べられるカモ。」さっそく、翌日、冷蔵庫のチルドルームにあった食パンの耳を

きざんで、持って行って池に投げました。カモさんのいる場所が遠かったので、

思いっきり遠くにー。

カモさんは、ついに気付いてくれて、よく食べてくれました。バアチャン、

嬉しくなって毎日、ホレホレ~とパンの耳投げ、に池に通いました。

すぐに冷蔵庫のパンの耳はなくなりました。その時、バアチャンはまた、

ヒラメイタのです。「そうだ、亡くなった猫のハクが元気だった時のカリカリ

ご飯の大袋が残ってる!あれ、いいカモ。」試しに持っていって投げてみるとー

カモさん達に大うけ、パンの耳よりも好まれて超人気!

それは20歳猫用のマグロ味のカリカリ。

カリウム、ナトリウム減のドライ、キャットフードでした。

毎日、毎日、カモさん達に猫ドライフードを投げて・・・・バアチャンはカモさん

達とすっかり仲良しになってしまいました。池の氷も少しづつ解けて行き、カモさん

に加えて、オシドリさん達も帰ってきて、バアチャンの姿を見ると14羽位の

カモ、オシドリさん達が、池の周囲から一斉に「集合」して淵に上がってきて、

バアチャンを取り囲むようになりました。・・・・池のほとりには、

「野生動物にエサをやらないでください。」の新しい立て札が立っておりましたがー

なんのその、沢山の、小さな丸い可愛い目に囲まれて、ばあちゃんは、毎日の散歩が

楽しくて仕方なくなっていきました。池の周囲に人がいると・・・「早くどこか、

行ってー早く、いなくなってー」とじーっと、待つ。そして、誰もいなくなった

のを確かめてからーポケットから、カリカリを取り出すのである。罪悪感も多少

あり、周囲を伺わなくてはならず、散歩がすっかり忙しくなってしまった。

さらに、この年では能力的に無理な、全力での「カリカリ投球」がたたって、

うららかな春の時節に2か月位、肩を傷めて服の脱ぎ着も不自由になってしまった。

それでも・・・・カモさんとオシドリさん達の丸い可愛い目に囲まれると・・・

オツリ・・・がくるのであった。

そしてまた寒くなって11月、カモさん達がすっかり池からいなくなるまでの

9か月間・・・彼らが、頭が良くて、規律もあり、個性もあり、ちゃんと感情を持っ

て暮らしていることを・・・毎日観察させてもらい、気付かせてもらい・・・

「知らなかったー」といたく、感動する日々を過ごさせてもらったのである。

 

 

 

 

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