nonnon日記
夫が視線入力装置を2か月以上使って、上手に使える
ようになってきたので、そろそろ公費申請を、と期待して
いた矢先、8月、肺炎を起して、40度近い熱を出した。
特別室で点滴の日々を過ごしたが、呼吸も苦しい状態
なので、夫の求めに応じて視線入力装置をセットしても、
なかなか文字が入らない。
3か月のレンタル期間は終わるので、購入か返却か、
決断せねばならない。
「もう、コレ返してもいい?」と夫に聞くと・・・
夫は目をつぶって、カブリを振る。
夫にとって、意思表示の唯一の命綱を、手放したくないのだ。
かといって、もう使えないかも知れない高額の装置を
ポーンと買う程の経済的余裕があるわけではない。・・・
苦肉の策で、業者と交渉して、3か月レンタルをとりあえず、
10か月レンタルに期間延長してもらった。
肺炎は完治して、1か月半で、やっと元の病室に帰ることが
できたが、本来の病状が進行し、呼吸する度、ヒーヒーという
独特の喘鳴が周囲に響き渡った。
呼吸が苦しいので、視線入力装置どころ
ではない状態がさらに2か月続く・・・。