nonnon日記
(この写真は、母親猫のシロと息子猫のハクです。ジイチャンが老人ホームに
入ってしまった当初の1年間、こうして親子2匹で、仲良く家を守りました。)
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さて猫小屋でストレスフルな日々を送った4匹の猫、シロ、ハク、ユキ、サト。
(サトだけ、どうして「サト」なのか、首をひねっていた。親戚に「さとし」と
いう人がいたが・・・ジイチャンの命名パターンに外れる。ハッと思いついた。
もしかして「砂糖」のサトではなかろうか?どうでもよいことではある・・・。)
親子喧嘩、兄弟喧嘩に明け暮れた末、ついにユキとサトは、家出した。
娘Bが次に帰省した時は、シロとハクの2匹しかいなくなっていた。なんでも
ユキとサトは、ご町内の少し離れたお宅に居ついて、そちらの猫になったらしい。
ジイチャンは、少し残念そうではあったが、「それでいい」と言っていたー。
さてそれから10数年・・・長い月日が流れ・・・ジイチャンは、いろいろ
スッタモンダの末、彼女とも別れた。ジイチャンと猫2匹の平穏な日々は続いた。
でもジイチャンも寄る年波には勝てず・・・80代末についに老人ホームへ。
夜になっても灯りの点かない家、冬にも暖房のない家で、2匹は暮らした。
近くに住む人間の娘Aが時々餌やりと掃除に訪れた。
ある日、娘Aは、家の中に、見知らぬ猫がいるのを見つけた。人相、じゃない、
ニャン相の悪いドラ猫!台所のドアの穴から侵入したらしい。
ご飯は全部食べられ、シロとハクは行方不明・・・必死に探したら・・・
2匹は、2階のジイチャンの書斎の押し入れの奥で縮こまっていたそうな。
多分、喧嘩に負けて家を’占領‘されてしまったのだ。こんな場面に出会った時の
人間の娘Aは、非常に頼りになる。直ちにドラ猫を叩き出して、台所のドアの穴
を塞いだ。(ついでながら・・・ジイチャンは、昔、我が家で飼っていた猫が
あまりに外のボス猫にいじめられる光景に、我慢できなくなり、そのボス猫を
捕まえて籠に入れてスクーターの後ろに積んで、山の中に捨てに行った。
何と、猫にとって、頼り甲斐のある飼い主であろう!)