もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.338「シロ猫だけどクローニャン!(その3)

2019-05-16 | 日記

                                     nonnon日記

(親猫シロと娘猫ユキ、そしてジイチャンの猫への愛が伝わるツーショット)

さて、猫は可愛いけれど、時々訪ねてくる ’彼女‘にも嫌われたくない・・・・

困ったジイチャンが思いついた解決策は・・・・

庭のカーポートの後方に小屋を建てて、その中に4匹の猫達を住まわせること

だった! (その時のジイチャンの心境は、かの有名な「グリム童話のヘンゼル

グレーテル」のお父さん・・・に似ていたのではなかろうか?)

ウサギ小屋のような小屋なので、狭苦しくて猫達のストレスは大きかったようだ。

近くに住んでいて、(避妊手術等に獣医に連れて行くなど、)まめに世話を

してきた人間の娘Aは、この時点で、ジイチャン非難の声を大きくした。

遠くに住む人間の娘Bは、夏に帰省した際、猫小屋の掃除や、小屋と家の間の

猫4匹の‘移動’に大わらわだった。ジイチャンは傍で、「ほら、しっかり捕まえ

ないと、逃げるゾー」と叫ぶ。虎のように荒ぶる4匹の猫を1匹づつ、捕まえて

ケージに入れて家に運ぶ。玄関にはいつも「リンデロン軟こう」が置いてあって

、ジイチャンは「引っかかれた傷は、すぐ治るぞ、これで。」と嬉しそうにノタ

マッタものだ。 金柑リキッドも常備で、「これ塗ると、かゆくないぞ。かゆく

ないか?」と娘Bに恐る恐る・・・聞くのであった。

親猫のシロは・・・娘Bの記憶の限りでは、'裏表`のある猫であった。

里親フェアでジイチャンに拾われた恩義を感じてか、ジイチャンには絶対服従、

大人しく、可愛い猫ぶりだった。が、娘Bに対しては「アンタ、何しに来てん、

ここは、あたしらの家よ。」というばかりに、態度が横柄だった。

一度、抱っこして爪を切ったら、下した途端、うなって牙をむいて襲ってきた。

そしてしっかり思いっきり引っかかれて血が出た。娘Bは、これまでの人生の中

で、あんなに猫に恐怖を感じたことは後にも先にもない、と思う。

後に、ジイチャンが亡くなって、猫が1匹生き残っている・・・と聞いて、引き

取ることになった時に「ああ、その猫があの恐ろしい、シロだったらどうしよう」

と心が縮んだものだった・・・。

 

コメント
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