nonnon日記
(親猫シロと娘猫ユキ、そしてジイチャンの猫への愛が伝わるツーショット)
さて、猫は可愛いけれど、時々訪ねてくる ’彼女‘にも嫌われたくない・・・・
困ったジイチャンが思いついた解決策は・・・・
庭のカーポートの後方に小屋を建てて、その中に4匹の猫達を住まわせること
だった! (その時のジイチャンの心境は、かの有名な「グリム童話のヘンゼル
とグレーテル」のお父さん・・・に似ていたのではなかろうか?)
ウサギ小屋のような小屋なので、狭苦しくて猫達のストレスは大きかったようだ。
近くに住んでいて、(避妊手術等に獣医に連れて行くなど、)まめに世話を
してきた人間の娘Aは、この時点で、ジイチャン非難の声を大きくした。
遠くに住む人間の娘Bは、夏に帰省した際、猫小屋の掃除や、小屋と家の間の
猫4匹の‘移動’に大わらわだった。ジイチャンは傍で、「ほら、しっかり捕まえ
ないと、逃げるゾー」と叫ぶ。虎のように荒ぶる4匹の猫を1匹づつ、捕まえて
ケージに入れて家に運ぶ。玄関にはいつも「リンデロン軟こう」が置いてあって
、ジイチャンは「引っかかれた傷は、すぐ治るぞ、これで。」と嬉しそうにノタ
マッタものだ。 金柑リキッドも常備で、「これ塗ると、かゆくないぞ。かゆく
ないか?」と娘Bに恐る恐る・・・聞くのであった。
親猫のシロは・・・娘Bの記憶の限りでは、'裏表`のある猫であった。
里親フェアでジイチャンに拾われた恩義を感じてか、ジイチャンには絶対服従、
大人しく、可愛い猫ぶりだった。が、娘Bに対しては「アンタ、何しに来てん、
ここは、あたしらの家よ。」というばかりに、態度が横柄だった。
一度、抱っこして爪を切ったら、下した途端、うなって牙をむいて襲ってきた。
そしてしっかり思いっきり引っかかれて血が出た。娘Bは、これまでの人生の中
で、あんなに猫に恐怖を感じたことは後にも先にもない、と思う。
後に、ジイチャンが亡くなって、猫が1匹生き残っている・・・と聞いて、引き
取ることになった時に「ああ、その猫があの恐ろしい、シロだったらどうしよう」
と心が縮んだものだった・・・。