nonnon日記
夫が退院してきて2週間、私は体力的にハードな日々を
過ごしている。覚悟はしていたが、夫はリハビリを受ける
回数が減り、体がますます、固くなってきた。
車椅子からの移乗や、ベッドから抱き起こす際の、支えたり、
抱えたりの介助で、どうしても私の肩や首は凝ってくる。
薬で排泄を調整しているけれど、頻尿もあり、
夜中、何度も起こされる。
2晩睡眠不足が続くと、凝りと重なって頭がガンガンしてくる。
それでも何とか、やっていけそうな希望が持てるのは、
週3日、宿泊も含めて預かってくれる‘小規模多機能居宅介護
施設’のお陰である。(夫の退院すれすれに、1名だけ
空きができた、という情報を得て、すべり込んだのである。)
入院前にお世話になっていたケアマネージャーさんも、
リハビリステーションもデイケア施設も、変わってしまったけれど、
もしも、前の体制に戻っていたら、私の体力はもたなかったと思う。
当節、「病院・施設から自宅介護へ」のスローガンの下、
かなり重度の患者も、介護保険の引力で、自宅に戻される
傾向があるようである。
国の予算がないところに、超高齢化社会に
突入していく現実があるのだから、悲惨である。
「60歳以上になったら、延命処置は拒否しよう」という
‘大胆’な提案をしている人の記事を新聞で読んだ・・・・
「あれ、60なんて、すぐ来るよ。私の時は、どうしよう・・・」
ベッドに横たわって、まだ意識がしっかりしていて、
「ちょっとお腹が空いたな・・・」とか思っている時に、
横で子供達と主治医先生が・・・
「じゃ、いいですね、永遠のお別れをしましょう」・・・
とか言っているのが聞こえたりして・・・・。
「待ってよ、待ってよ」という声も届かず・・・・。
そんなことを思うこと自体、私の人間ができていないせいか?。
とにかく、介護には‘迷い’がつきものだ。
それだけは間違いない。