nonnon日記
夫が手術を受けて、元の病院に戻って1か月になる。
この2週間、実は、私のストレスはMAXだった・・・。
この手術を受けた難病患者で、夫と同じ目に遭う人がいるかも
しれないので、思い切って、書き記しておこうと思う。
「気管と食道が完全に分離するので、カニューレ付きの気管切開患者
と違って、むせることがない」 ので、看護師さんになかなか痰を取って
もらえない・・・という‘厳しい現実’に直面した。
加えて、夫は腹圧がかかると、流動食を吐きやすい。
2時間かけて「流動栄養プラス水の500ml」を注入してもらっているが、
「流動注入中とその後、1時間内は、吐きやすいので、吸引しない」と、つまり
3時間、吸引しない、という医療方針になってしまっているらしかった。
ところが、胃に流動食が入ると、唾液と痰が沢山出て、3時間は持たない。
私の‘観察結果’では、流動食注入後1時間余の辺りが、夫の唾液と痰のピークで、
この辺りで、軽く4秒程度で痰を取ると、吐くことはなく、その後、2~3時間
は吸引しなくても大丈夫なのである。
昼、夜は私がベッドの傍に付いているので、「1時間」のところで、看護師さんに
頼み、応じてもらえない時は、「盗み取り」してでも、とにかく軽く痰を取る。
(見つかると、またこっぴどく怒られるので、決して見つかってはいけない。
でも、手術した先生のところに、痰のことで相談に行ったら・・・
「対応できないのであれば、家族の協力を頼んだ方が良い」と。
患者の体を第一に考えたら、痰は絶対、取るに越したことはないのだ。
前の病院でも師長が「何かあったら、こちらの責任になります」と厳しかった。)
とにかく、確実に痰を取ることで昼、夜は99パーセント、吐くことはなかった。
ところが、朝ごはんの流動食は、AM7:00~9:00で、面会時間でないので
私が付き添えない。3時間以上放置されるのか、強く吸引されて腹圧がかかった
結果か、毎日のように吐いていた。(黄色に汚れたエプロンが洗い物の袋にー)
プロテクターエプロンの裏側にベッタリ、痰が付いているのを発見しては、
どれだけ夫は息が苦しかったことだろうと、胸が痛くなった。
(誤嚥性肺炎にはならない、というのが、強味ではあったが・・・)
「何とかしなくちゃ」・・・
主治医に2回、お手紙を書き、師長さんには、4回お願いし・・・。
この間、「自宅で看られたら」のある種、‘脅迫’にもめげず・・・。
何でも、熱意です、熱意、熱意!
ついに、一番、きつくて、頑固で、寄り添わない!!ワーストワンの看護師さん
(この人について同室の奥さんは 「きついなんてもんじゃない、意地悪くて、
根性曲がってるよ。」と言うのである。世の中には、どこにもそういう人は
いるものである。でも、大切なことは・・・「負けない」ことだと思う。)
で、この看護師さんが、1時間、のところで、軽く吸引してくれるに至ったので
ある。ヤッター!である。
こうなると、2週間のストレスは忘れて・・・
感謝、感謝である。