もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.293「喉頭全摘出手術後の悩み」

2015-10-16 | 健康・病気

              nonnon日記

夫が手術を受けて、元の病院に戻って1か月になる。

この2週間、実は、私のストレスはMAXだった・・・。

この手術を受けた難病患者で、夫と同じ目に遭う人がいるかも

しれないので、思い切って、書き記しておこうと思う。

「気管と食道が完全に分離するので、カニューレ付きの気管切開患者

と違って、むせることがない」 ので、看護師さんになかなか痰を取って

もらえない・・・という‘厳しい現実’に直面した。

加えて、夫は腹圧がかかると、流動食を吐きやすい。

2時間かけて「流動栄養プラス水の500ml」を注入してもらっているが、

「流動注入中とその後、1時間内は、吐きやすいので、吸引しない」と、つまり

3時間、吸引しない、という医療方針になってしまっているらしかった。

ところが、胃に流動食が入ると、唾液と痰が沢山出て、3時間は持たない。

私の‘観察結果’では、流動食注入後1時間余の辺りが、夫の唾液と痰のピークで、

この辺りで、軽く4秒程度で痰を取ると、吐くことはなく、その後、2~3時間

吸引しなくても大丈夫なのである。

昼、夜は私がベッドの傍に付いているので、「1時間」のところで、看護師さんに

頼み、応じてもらえない時は、「盗み取り」してでも、とにかく軽く痰を取る。

(見つかると、またこっぴどく怒られるので、決して見つかってはいけない。

でも、手術した先生のところに、痰のことで相談に行ったら・・・

「対応できないのであれば、家族の協力を頼んだ方が良い」と。

患者の体を第一に考えたら、痰は絶対、取るに越したことはないのだ。

前の病院でも師長が「何かあったら、こちらの責任になります」と厳しかった。)

とにかく、確実に痰を取ることで昼、夜は99パーセント、吐くことはなかった。

ところが、朝ごはんの流動食は、AM7:00~9:00で、面会時間でないので

私が付き添えない。3時間以上放置されるのか、強く吸引されて腹圧がかかった

結果か、毎日のように吐いていた。(黄色に汚れたエプロンが洗い物の袋にー)

プロテクターエプロンの裏側にベッタリ、痰が付いているのを発見しては、

どれだけ夫は息が苦しかったことだろうと、胸が痛くなった。

(誤嚥性肺炎にはならない、というのが、強味ではあったが・・・)

「何とかしなくちゃ」・・・

主治医に2回、お手紙を書き、師長さんには、4回お願いし・・・。

この間、「自宅で看られたら」のある種、‘脅迫’にもめげず・・・。

何でも、熱意です、熱意、熱意!

ついに、一番、きつくて、頑固で、寄り添わない!!ワーストワンの看護師さん 

(この人について同室の奥さんは 「きついなんてもんじゃない、意地悪くて、

根性曲がってるよ。」と言うのである。世の中には、どこにもそういう人は

いるものである。でも、大切なことは・・・「負けない」ことだと思う。)

で、この看護師さんが、1時間、のところで、軽く吸引してくれるに至ったので

ある。ヤッター!である。

こうなると、2週間のストレスは忘れて・・・

感謝、感謝である。

 

 

 

 

 

 

 

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No.292「喉頭摘出手術後、一か月」

2015-10-06 | 健康・病気

              nonnon日記

夫は手術の為、16日間、国立系病院に入院し、また元の病院に戻った。

喉にはポッカリ穴が開いている。ガーゼを4枚重ねて穴を覆って、紐でくくる

形で帰ってきたが、穴の保護の為、戻った病院の看護師さんがネットで調べて、

「良いものがある」と教えてくれたので、外国製のエプロン式プロテクターを

ネット注文して取り寄せた。

そのまま付けると、気管口が出てしまうので、上の部分にガーゼを折りたたんで

縫い付け、結び紐は片方をゴムにかえた。

夫の喉に密着し、適度な湿度が保てて、なかなか良いようだ。

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(と、この時は思っていたが・・・冬が近づき、部屋の暖房が入ると、空気が

乾燥した。喉頭摘出手術をして、内部の気管が外気に晒される状態になっている

夫の喉は、乾燥して、痰が固くなり、ピーピーと、笛のような音がするように

なった。呼吸が苦しそうで、加湿器を置いて欲しいという要望に応えてもらえず、

このことが、その後「またの転院」を決行する大きなきっかけとなった。

喉頭摘出手術をした患者の喉はカニューレの入っていた時よりも乾燥し易い。

個室に加湿器を置いて40~60%の湿度を保てる環境だと喉の状態がとても良い。

大部屋ならば、すぐ横に加湿器を置いてもらえればー。)ー後の加筆ー。

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手術前に比べれば、痰にむせることがなく、痰の量も減って、

吸引回数は格段に減った。2年以上も前、胃瘻にする前に、よく飲んでいた

「ブルガリア飲むヨーグルト」を先にチューブを付けた注射器で2回、

口に入れてあげたら、夫の表情が、とても、とても・・・

幸せそうな顔になった・・・・。

この満足そうな表情、この口元を、私は一生覚えているだろう。

いつも、辛い、つらい時間が多い、夫ー。

ずーっと、元気でいられる人はこの世にいない。

いつかみんな、衰え、苦しい時を迎える。

それでも・・・そんな時でも、ちょっとでも、楽しい、嬉しい時間が

持てるといい。

病人の笑顔は・・・介護人をも幸せにする。

 

 

 

 

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