nonnon日記
何だか解ります?
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夫の病院に行く途中に
いつも寄るスーパーマーケットの横にある石垣の壁。
その石の上にある小さな小さな苔を土台として根を張って
真っ直ぐに伸びた草! 何と、たくましいこと!
その存在に気付いた時の私の驚き!・・・・
10月下旬の今でも、まだ健在である。
この草に励まされた私のこの2か月間だった・・・・。
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8月中旬、夫は肺炎を起こして、生死の境を彷徨った。
私は、朝9時に家を出て、夜9時に帰宅する日が3週間続いた。
毎日、毎日、酸素マスクをした夫のハアハアヒーヒーという
苦しい呼吸音を朝から晩まで聞いて頭はおかしくなりそうになり、
夜は緊張で眠れなくなり、毎晩、睡眠導入剤を飲んで寝た。
夫は痰が異常に多く、苦しそうで、看護師さんにお願いするのも
まどろっこしくなり、(目の前で、嫌という程、実技を見せられたので)
仕舞には、口も鼻も吸引は私がやった。
結果、私は「痰取り係り」となり、夫に張り付いて、多い時には、
5分おきに吸引した。(血中酸素濃度と心拍数の数字を睨みながら)
主治医はベテランで、「覚悟してください」と言った割には、
4種同時に入れた抗生物質の1つがしっかり効いて、
肺炎はその後、2日で治った!
1か月半で、特別室から元の病室に戻ったのは良かったけれど・・・・
まァ、夫の呼吸 (喘鳴)の苦しいことと言ったら・・・
夫も私も延命処置を望まない派であったが、ついに白旗を上げ、
気管切開を希望することにした。
何しろ、空気が入るので、呼吸が楽になる・・・・。
頭の中では、「人間らしくない生は・・・」と思っても、
もしもあなたが、水の中に数分、無理やり突っ込まれて
苦しくてどうにもならなかったら・・・・
何としてでも浮き上がりたいと思う、きっと本能的に・・・。
それほど、苦しいのだ。
それほど苦しい光景を傍で見させられるのも、もう御免である。
私も特別室での1か月半の間、うつ病になりそうだったので、
ビタミンB6・B12の錠剤を飲み、
(夫のベッドの傍で)TVで昼ドラを見て、
アイパッドで、綺麗な音楽を流した。
ガラス張りの隣のナースステーションからは、
どう見えたか知らないが・・・
とにかく・・・・
私が発狂する前に、夫が肺炎を乗り越えられ、気管切開手術に
踏み切れたことは、とてもめでたいことだと思っている。