マンション日記
診断されて約3年。
少しでも、‘楽々介護’
にする為に、住宅改修を
やっておこうと思った。
パンフレットでこの
‘車椅子対応トイレ’を
見つけて・・・これならトイレの入り口の狭いマンションでも
‘移乗’で、腰を痛めずに済む、と‘感嘆’した。
早速、ケアマネージャーさんと、リフォーム屋さんに相談したところ・・・
便器の高さを高くする
工事には介護保険が適用に
なるが、ウォッシュレットの部分
の費用は役所に認めてもらえない」
と言う。
原則的に、介護保険で使える
住宅改修費の枠は、一人一生で、20万円
までである。我が家は手摺で既に5万円使っているので、
あと15万円使える筈。介護の為に、その人が最も必要としている
改修に、なぜそのような‘制限’をつける必要があるのか?
これは‘直談判’とばかりにその部署に電話した。
・・・やはり「便器は認めるけれど、ウォッシュレットまでは」
「厚生労働省の‘決まり’だから」を繰り返す・・・。
(・・・ここでひるんでは、‘オバサン’が捨たる・・・)
「今時、公共の施設でもどこでもウォッシュレットトイレは
フツーにありますよ。障害者にウォッシュレットは要らない
ということですか?体が不自由なのだから、むしろ障害者に
こそ、必要ではないですか?それでは‘血の通った行政’
とは言えないのではないですか?」と必死で訴える・・・。
トドメは・・・「夫は動けないけれど、私は動けます。他の人も
困る筈ですから・・・難病家族の会で、署名運動します!」
(難病家族の会は、まだ一度しか行ったことないのだ・・・)
まァ、後でスイッ・・・と15万円が認められたのは・・・
(便器の座面を上げるのと、面積を拡げることで)
ケアマネージャーさんが熱心だったせいか、
リフォーム屋さんの図面がしっかりしていたせいか・・・・
お陰が大きいと思うけれど・・・とにかく良かった・・・・。
ついでに、後ろが空間になっていた壁部分を拡張して、
汚物洗い用の大きいシンクも取り付ける。
(これは、当マンションの住人で、難病のご主人を20年間
介護していらっしゃる‘先輩’奥様のアドバイスによる。)
車椅子が入り易いように、ドアも逆開きにしてもらうことに
なった。(福祉器具の営業マンのアイデア)
このトイレ改修工事には、少なくとも、4人の
担当者が真剣に関わってくれたことになる。
思えば、有難い限りである。
うちのマンションは、他にも3軒は介護家庭あり。
介護家庭予備軍もチラホラ・・・。
住宅改修で少しでも介護負担を軽くすることは、
介護する側だけでなく、される側の障害者の
幸せにもつながると思う。
同じ間取りのお宅も多いマンション住民同士、
介護保険での改修に関する情報交換は、
お互いにとって、とても有意義かな、と思う。