もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.136「マンションのバリアフリー化工事について」

2010-01-01 | 日記・エッセイ・コラム

           マンション日記

Moyai_165

   賃貸は勿論、分譲マンションでも玄関入り口に、

スロープがなくて、 階段だけのマンションが

   少し築年数を経たマンションでは

 

Moyai_167あちらこちらで見られます。

住人が、病気や怪我等で車椅子等が

必要になった時、どうやって出入り

するのでしょうか?

Moyai_164 マンションでは、スロープ工事は、

共用部分の変更になるので、

‘総会決議’が必要です。

一戸建のように、個人の意思で

勝手に工事することができないのです。

うちのマンションでは、1昨年の大規模修繕でやっと

スロープと手摺をつけることができましたが・・・

その折に、実感した‘不条理’について、ちょっと語らせてください。

一戸建では、介護認定者宅のバリアフリー化工事で公的補助が出るというので、

マンションでも出してもらえないものかと、調べてみました。

市の建築指導部では・・・「介護認定を受けた人が外出に必要であれば、20万円

以内の工事で9割の補助が出る」と。

そこでマンション住人の中で介護認定者探しを・・・・。

2人いるのではないか、ということで、まずMさん宅に電話してケアマネージャさん

に尋ねるとー。「Mさんはもう入院して寝たきり、家に帰れる状態ではないので

対象外。介護認定2~3で歩行が不自由な人でなければ申請はできない。」そうで。

それでは、とNさんのケアマネージャさんに電話。

「確かに認定3ですが、Nさんはもう既に1回ご自宅の中に手摺を付ける工事で

補助金を使っていらっしゃるので。」 ということで、アウトでした。

結局、皆で積み立てた修繕積立金だけで、工事をしましたが、マンション住民は、

同じ面積の敷地に対して、固定資産税など一戸建住民よりずっと多く払っているにも

拘わらず、補助金では冷遇されていると感じました。

大勢の人間が暮らしているので、いつ、誰が、事故や病気で、車椅子生活になるとも

しれないのです。特に築年数を経たマンションでは住人の高齢化も進んでいます。

全てのマンションで、総会決議など待たずに、スロープ・手摺工事を義務化すべきー

とまでは申しませんが、補助金をもっと簡単に出すなど、何らかの形で

バリアフリー化工事を奨励すべきではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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