マンション日記
賃貸は勿論、分譲マンションでも玄関入り口に、
スロープがなくて、 階段だけのマンションが
少し築年数を経たマンションでは
住人が、病気や怪我等で車椅子等が
必要になった時、どうやって出入り
するのでしょうか?
共用部分の変更になるので、
‘総会決議’が必要です。
一戸建のように、個人の意思で
勝手に工事することができないのです。
うちのマンションでは、1昨年の大規模修繕でやっと
スロープと手摺をつけることができましたが・・・
その折に、実感した‘不条理’について、ちょっと語らせてください。
一戸建では、介護認定者宅のバリアフリー化工事で公的補助が出るというので、
マンションでも出してもらえないものかと、調べてみました。
市の建築指導部では・・・「介護認定を受けた人が外出に必要であれば、20万円
以内の工事で9割の補助が出る」と。
そこでマンション住人の中で介護認定者探しを・・・・。
2人いるのではないか、ということで、まずMさん宅に電話してケアマネージャさん
に尋ねるとー。「Mさんはもう入院して寝たきり、家に帰れる状態ではないので
対象外。介護認定2~3で歩行が不自由な人でなければ申請はできない。」そうで。
それでは、とNさんのケアマネージャさんに電話。
「確かに認定3ですが、Nさんはもう既に1回ご自宅の中に手摺を付ける工事で
補助金を使っていらっしゃるので。」 ということで、アウトでした。
結局、皆で積み立てた修繕積立金だけで、工事をしましたが、マンション住民は、
同じ面積の敷地に対して、固定資産税など一戸建住民よりずっと多く払っているにも
拘わらず、補助金では冷遇されていると感じました。
大勢の人間が暮らしているので、いつ、誰が、事故や病気で、車椅子生活になるとも
しれないのです。特に築年数を経たマンションでは住人の高齢化も進んでいます。
全てのマンションで、総会決議など待たずに、スロープ・手摺工事を義務化すべきー
とまでは申しませんが、補助金をもっと簡単に出すなど、何らかの形で
バリアフリー化工事を奨励すべきではないでしょうか。