河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第35回日本臨床バイオメカニクス学会

2008-11-14 | 研究・講演
大阪で開催されている日本臨床バイオメカニクス学会に参加している。
今回の会長はACL再建では日本で最も有名な史野根生(しのこんせい)先生である。
私は最初はしのこんじょう先生かと思っていたが、迫力のある先生である。
一番最初に史野先生にお会いしたのは、アメリカ留学中のオーランドで行われたORSの会場で、後輩の阿部先生が鞄持ちで一緒に来ていて紹介してもらったときである。

今日一番印象に残ったのはACL再建術のシンポジウムであり、日本を代表する臨床医と研究者が分かりやすく現在のトピックを説明して下さった。
ACL研究は未だもって分からないことが多く、まだまだ研究の余地は大きいと言うことが良くわかった。
ACL再建術は日本が世界をリードしており、カダバ(新鮮死体)がふんだんに実験に使用できるアメリカに引けをとっていないのはすばらしいことだと思う。
アメリカに留学していた頃はACLは4本のバンドルから構成されていると学んだように記憶しているが、現在は3本とされているようだ。
日本を代表する研究者の間でも混乱があり、その3本のバンドルの名称が未だに定まっていないのは意外であった。
史野先生はACLは膝伸展位で前方のバンドルと後方のバンドルに分かれ、前方のバンドルが内側と外側に分かれるのでAMとALそれにPLとすればすっきりするのではないかとおっしゃっていた。

いずれにしても今回のシンポジウムに参加して、現在の解剖学的ACL再建術の流れが良く理解できたように思う。
コメント
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