河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

岡山大学医学部で講義

2008-11-18 | 研究・講演
今日は岡山大学医学部で4年生に整形外科の統合講義の中で運動機能学の講義を行った。
今回は例年に比べて少し分かりやすい一般的な内容にして講義を行った。
そのためか学生の食いつきも良く、後から何名かの学生が質問に来て、そのうちの一人はUSBメモリを持ってきて講義スライドのデータを欲しいと言ってきた。

運動機能学の講義は基礎的な物理学の説明から始まる。
人体の中での力学、すなわちバイオメカニクスが講義の中心課題である。

今回学生に質問して、医学部学生も最近は物理学を入試で選択せずに他の理科科目受験で入学してくる学生が増えているとのことで、物理が分からないと言う学生が多いのだそうだ。
生物学を知らずに入学するよりはましかもしれないが、一生、運動方程式も知らずに人生をすごす医師というのもかわいそうな気がする。
教養というのはいくらあっても邪魔にはならない。
ゆとり教育の弊害がここにも見られる。

しかし、今回学生と少しだけ話をして感じたのは、昔なら運動機能学の講義などは医学の傍流でほとんど無関心という感じがあったのに、最近は高齢者の介護問題などが切実な課題となってきていることから、リハビリテーションの基礎となる運動学の重要性に気づく学生も増えてきていると言うことである。

今日は、授業の後、岡山理科大学で研究打ち合わせがあったので少し急いでいたのだが、たくさん質問をぶつけてくる熱い学生がいて、しばらく時間が取られた。

ちょっと意外だったが、嬉しい誤算だった。

コメント
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