河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

科研費審査結果

2009-06-02 | 研究・講演
今日も朝から果てしなく雑用が続く。
指導している院生のための文献集めを私がやらなければならないというのが悲しい。

そんな中、唯一の明るい話題が科研費審査結果の通知だ。

不採択課題について、希望者には応募研究課題の中でのおおよその順位が通知されるのである。
例年より少し遅かったが、やっとその通知が届いた。
昔もらったときはめくりハガキだったような記憶があるが、今回久しぶりに届いたものは封書のスタイルで3つの隅をミシン目に沿って切ると開いて中が読めると言うスタイルであった。

この通知がどうしようもない評価ならきっと今年秋の科研費申請はやる気が失せてしまったと思うが、幸いA評価であった。
Aというのは上位20%に入っていると言うことで、もう少し頑張れば採択も可能というレベルである。
ちょっと気になるコメントが、研究経費の妥当性のところで、6名中1名の審査委員が問題有りとしたそうだ。

実は今回の申請で一番気にしていたのが研究費の妥当性であり、本来なら別経費で整備した方が良いと思われる3次元動作解析システムのバージョンアップ費用を盛り込んでいたのである。
これまでたびたび書いてきたように、3次元動作解析システムは高価であり、そのソフトのバージョンアップにしろカメラの増設にしろ通常の研究費ではとてもまかないきれない。
それでやむなく科研費の申請に盛り込んでいたのだが、これが良くなかったのかもしれない。
やはり、審査員によっては税金から支払われる科研費は研究遂行上絶対必要な必要最小限の経費に限るとの見地から審査する人がいてしかるべきである。

しかし、科研費基盤研究Bクラスの研究費でないとカメラ1台が200万円もする3次元動作解析システムの整備などできないのも事実で、ジレンマに陥る。
手堅く科研費を獲得するには他に汎用性のあるような機器は盛り込まないのが良いというのは分かりきっているが、それでは必要な研究機器が整備できない。

今年の秋は採択を目指して手堅く行くか、それとも理解のある審査員に恵まれるという可能性にかけるか。
これは悩ましい選択である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする