今日は予定のない珍しい日曜日だが、家内から何も予定がないなら子どものためにたまには努力しなさいと言われ、進学塾が開催した中学入試説明会に行ってきた。
岡山県下の学校を中心に関西の主要な進学校から担当者が来てくれて、1校あたり35分のプレゼンを行ってくれるという企画である。
午前10時から始まり、5分間の休憩を挟んで昼休みもなく7校の説明があった。
小学生向けの塾の椅子に坐って5時間以上も話を聞くのはつらかったが、各校優れたプレゼンターを派遣してくれて、飽きることなく最後まで話を聞くことができた。
県外からは愛光中学や西大和学園、灘中学からも講演があり、特に灘中学の講演は岡山初と言うことで一番最後に設定されていた。
もちろん近い将来自分の子どもが中学受験をするだろうと言うことで興味はあったのだが、それとは別に学校の受験生集めをどのようにしているのか、その手法に興味があった。
私自身も大学でオープンキャンパスなど受験生獲得のための企画を行っているからである。
それぞれの中学校は実に様々な魅力ある取り組みを行っている。
各校の内容を公開するのは問題になってはいけないので、総合的にまとめてみる。
まず第一には過去の実績の公開である。
東大・京大・国公立大学医学部の合格実績を強調する。
これは最近では週刊誌にもランキングが公開されるので秘密というわけではない。
上位校になるほど、受験校を指導するに当たって本人の意思を尊重しつつも豊富な情報を元に例えば将来歴史を研究したいのなら阪大よりは京大を狙うべきだというような助言をするようだった。
次に学生の能力を最大限に伸ばす独自のカリキュラムの工夫である。
実名を出しても差し支えないと思うが、灘中・灘高では担任団と言って1年次に担当した教員グループが6年間ずっと教え続けるのだそうだ。
そのメリットは学生の理解度を的確に判断して学習のスピードを微妙に調整できることらしい。
優秀な学生を集めてひたすら詰め込むと言うだけの学校ではないと言うことが分かった。
それから学生の将来像を描きやすくして学習のモチベーションを高める様々な体験教育の取り組みである。
歴史ある学校ほど各界に卒業生がいるため、そのコネを最大限に利用して見学会や在校生への講演会を盛んに行っているようだ。
中学生や高校生がいろいろな職業を想像するのは難しいから、世の中には様々な生き方があるというのを知るというのはとても大切なことだと思う。
その他、学校周辺の自然あふれる環境とか、良く整備された寮とかの施設設備の説明があった。
各学校ともとても話の上手なプレゼンターを派遣しており、こんな学校なら子どもを行かせたいなと思うような講演ばかりであった。
講演を聴いていて思ったのは、各校の様々な取り組みは全て大学の広報にも役立つと言うことである。
すなわち難関大学に合格者を出すという実績は、大学にあっては国家試験合格率100%とか有名な企業への就職実績ということになるだろう。
学生の能力を最大限に伸ばす独自のカリキュラムというのは大学においてもそのまま通じるところがあり、高価な教育研究機器を有して、教育能力の高い教員が数多く配置されているということに当たると思う。
様々な体験教育の取り組みというのは、大学生の場合将来の職業はある程度決まっているということもあるので、学外実習の充実と言うことになるだろうか。
要は卒業後の就職を保証して、それに向けての教育環境と合理的なカリキュラムを充実するという当たり前のことだと思う。
もう一つ、受験生や父兄の心をつかむ方策で、大事なことに気付かされた。
それは広報担当者の人柄である。
例えばその広報担当者がその学校の卒業生であったり現役の教員であったりして、その学校を誇りに思い在学生を大事にしているという姿勢はどんな言葉よりも説得力がある。
そう言った広報担当者を持った学校は百人力である。
私が経営者なら、そう言った広報担当者には給料を2倍払ってでも来て欲しいと思うだろう。
今日の講演で感心したのは公立の朝日高校の先生で、言葉の端々から自分の高校に対する誇りと学生への愛情が感じられた。
本人もおっしゃっていたが、いくら頑張っても公立高校なので給料は変わりようがない。
ただただ熱意だけで頑張っているという感じである。
灘中学の先生もすごい。
話を聞いてなるほどと思ったが、私立の灘中の教員は転勤がない。
一度就職したら定年まで勤め上げるしかない。
そうなるとじっくり腰を落ち着けて頑張ってみるかという心境になるらしい。
開成中学のように定員を増やせば東大合格者数が増えるのが分かっていても定員を増やさないのは、じっくりと学生を育てる教育ができなくなるからだそうだ。
やはり優れた学校には優れた人材がいるのだと改めて感じた次第である。
岡山県下の学校を中心に関西の主要な進学校から担当者が来てくれて、1校あたり35分のプレゼンを行ってくれるという企画である。
午前10時から始まり、5分間の休憩を挟んで昼休みもなく7校の説明があった。
小学生向けの塾の椅子に坐って5時間以上も話を聞くのはつらかったが、各校優れたプレゼンターを派遣してくれて、飽きることなく最後まで話を聞くことができた。
県外からは愛光中学や西大和学園、灘中学からも講演があり、特に灘中学の講演は岡山初と言うことで一番最後に設定されていた。
もちろん近い将来自分の子どもが中学受験をするだろうと言うことで興味はあったのだが、それとは別に学校の受験生集めをどのようにしているのか、その手法に興味があった。
私自身も大学でオープンキャンパスなど受験生獲得のための企画を行っているからである。
それぞれの中学校は実に様々な魅力ある取り組みを行っている。
各校の内容を公開するのは問題になってはいけないので、総合的にまとめてみる。
まず第一には過去の実績の公開である。
東大・京大・国公立大学医学部の合格実績を強調する。
これは最近では週刊誌にもランキングが公開されるので秘密というわけではない。
上位校になるほど、受験校を指導するに当たって本人の意思を尊重しつつも豊富な情報を元に例えば将来歴史を研究したいのなら阪大よりは京大を狙うべきだというような助言をするようだった。
次に学生の能力を最大限に伸ばす独自のカリキュラムの工夫である。
実名を出しても差し支えないと思うが、灘中・灘高では担任団と言って1年次に担当した教員グループが6年間ずっと教え続けるのだそうだ。
そのメリットは学生の理解度を的確に判断して学習のスピードを微妙に調整できることらしい。
優秀な学生を集めてひたすら詰め込むと言うだけの学校ではないと言うことが分かった。
それから学生の将来像を描きやすくして学習のモチベーションを高める様々な体験教育の取り組みである。
歴史ある学校ほど各界に卒業生がいるため、そのコネを最大限に利用して見学会や在校生への講演会を盛んに行っているようだ。
中学生や高校生がいろいろな職業を想像するのは難しいから、世の中には様々な生き方があるというのを知るというのはとても大切なことだと思う。
その他、学校周辺の自然あふれる環境とか、良く整備された寮とかの施設設備の説明があった。
各学校ともとても話の上手なプレゼンターを派遣しており、こんな学校なら子どもを行かせたいなと思うような講演ばかりであった。
講演を聴いていて思ったのは、各校の様々な取り組みは全て大学の広報にも役立つと言うことである。
すなわち難関大学に合格者を出すという実績は、大学にあっては国家試験合格率100%とか有名な企業への就職実績ということになるだろう。
学生の能力を最大限に伸ばす独自のカリキュラムというのは大学においてもそのまま通じるところがあり、高価な教育研究機器を有して、教育能力の高い教員が数多く配置されているということに当たると思う。
様々な体験教育の取り組みというのは、大学生の場合将来の職業はある程度決まっているということもあるので、学外実習の充実と言うことになるだろうか。
要は卒業後の就職を保証して、それに向けての教育環境と合理的なカリキュラムを充実するという当たり前のことだと思う。
もう一つ、受験生や父兄の心をつかむ方策で、大事なことに気付かされた。
それは広報担当者の人柄である。
例えばその広報担当者がその学校の卒業生であったり現役の教員であったりして、その学校を誇りに思い在学生を大事にしているという姿勢はどんな言葉よりも説得力がある。
そう言った広報担当者を持った学校は百人力である。
私が経営者なら、そう言った広報担当者には給料を2倍払ってでも来て欲しいと思うだろう。
今日の講演で感心したのは公立の朝日高校の先生で、言葉の端々から自分の高校に対する誇りと学生への愛情が感じられた。
本人もおっしゃっていたが、いくら頑張っても公立高校なので給料は変わりようがない。
ただただ熱意だけで頑張っているという感じである。
灘中学の先生もすごい。
話を聞いてなるほどと思ったが、私立の灘中の教員は転勤がない。
一度就職したら定年まで勤め上げるしかない。
そうなるとじっくり腰を落ち着けて頑張ってみるかという心境になるらしい。
開成中学のように定員を増やせば東大合格者数が増えるのが分かっていても定員を増やさないのは、じっくりと学生を育てる教育ができなくなるからだそうだ。
やはり優れた学校には優れた人材がいるのだと改めて感じた次第である。