河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第1回岡山手の外科研究会

2010-01-09 | 研究・講演
本日午後、 岡山プラザホテルで第1回岡山手の外科研究会が開催された。

特別講演 17:00~18:00
「卒後60年、手の外科50年」の思い出
広島大学名誉教授 津下 健哉 先生

津下先生の講演を聴きたくて、参加した。

津下先生は大正生まれの我々岡山大学整形外科の大先輩であり、整形外科の新人は皆、津下先生の本をバイブルとして手の外科の診療に当たってきた。
ご本人の講演を聴けるチャンスは滅多にない。

津下先生の開発されたループ針は骨折治療の髄内釘をヒントに開発されたものだということは初めて知った。
ループ針というのは腱や細い神経を縫うための特殊な縫合用の糸であるが、確かに腱の中央を糸が貫く仕組みになっている。
そんな意味があるとは全く知らなかった。

講演メモ

昭和32年から39年、岡山の長島愛生園や邑久光明園にてハンセン氏病患者の手の機能再建に取り組む。
このことは私も以前、長島愛生園に非常勤で診療の応援に行ったことがあったので患者さんから聞いて知っていた。

巨指症、サリドマイドの手の変形治療、フォルクマン拘縮などの治療に次々と挑戦してきた。

知識はあるが智恵のない人はだめである。
知識は静的なもの、智恵は動的なものである。

生涯臨床医を貫きたい。

See and do, don`t think too much. (Foster)
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