初日の最大のイベントは向井千秋さんの「宇宙飛行とリハビリテーション」と題する特別講演であり、午前11時から始まった。
やはりこの講演を楽しみにして参加した人が多かったようで、もしこの講演がなかったら結構不便な場所なのでみんな午後から参加したのではないかと思われた。
1時間の講演はあっという間に終わった。
宇宙のきれいなスライドを多用して、リハビリテーションに絡めて宇宙飛行で体に起こる様々な問題について分かりやすく講演してくださった。
宇宙飛行士の採用条件の一つにきれいな日本語が話せることというものがあるが、向井さんは確かにその条件に合っている。
英語も堪能だ。
今回講演を聴いて初めて知ったことだが、宇宙に行くと1から1.5リットルほどの脱水が起こるそうで、これは無重力状態で地上であれば下半身に多く貯留する血液が上半身に環流するため頸動脈のセンサーが血液が過剰と判断して体液を排泄してしまうのだそうだ。だから宇宙飛行士は地球に帰還する途上で1から1.5リットルほどポカリスエットのような飲料を飲まなくてはならないらしい。
さらに、地上に降り立つとき、上半身に貯留した血液が一気に下半身に降りてしまうためたいていは起立性低血圧で倒れてしまうので、実はショックパンツのような下肢を締め付ける特殊なパンツを穿いているのだそうだ。
あのにこやかな帰還風景の裏側では大変な努力が行われているらしい。
10日ほどの短期間の宇宙滞在でも、地上に降り立つと重力が重くのしかかり、もらった名刺1枚の重さも手で感じたというのは、体験した人でないと分からないことだろう。
久留米大学の志波先生に講演後お会いしたが、向井さんは最近超多忙で講演などもほとんど断っているのだそうだ。
それを引き受けてくださったのはおそらくリハビリテーション医学に対する期待の表れではないかと思われる。
今回の講演で使われたスライドも、その多くは向井さんと親しい志波先生もこれまで見たことがなかったということで新しく準備されたのではないかとのことだった。
講演と、夕方の先端シンポジウムI「宇宙からみたリハビリテーション医学」を聞いてあらためて分かったことは、無重力空間で起こる筋萎縮や前庭障害など様々な問題はそっくりそのままリハビリテーション医学のテーマであると言うことだ。
私も志波先生のようにいつかは宇宙医学をテーマにしてみたいと思った。
やはりこの講演を楽しみにして参加した人が多かったようで、もしこの講演がなかったら結構不便な場所なのでみんな午後から参加したのではないかと思われた。
1時間の講演はあっという間に終わった。
宇宙のきれいなスライドを多用して、リハビリテーションに絡めて宇宙飛行で体に起こる様々な問題について分かりやすく講演してくださった。
宇宙飛行士の採用条件の一つにきれいな日本語が話せることというものがあるが、向井さんは確かにその条件に合っている。
英語も堪能だ。
今回講演を聴いて初めて知ったことだが、宇宙に行くと1から1.5リットルほどの脱水が起こるそうで、これは無重力状態で地上であれば下半身に多く貯留する血液が上半身に環流するため頸動脈のセンサーが血液が過剰と判断して体液を排泄してしまうのだそうだ。だから宇宙飛行士は地球に帰還する途上で1から1.5リットルほどポカリスエットのような飲料を飲まなくてはならないらしい。
さらに、地上に降り立つとき、上半身に貯留した血液が一気に下半身に降りてしまうためたいていは起立性低血圧で倒れてしまうので、実はショックパンツのような下肢を締め付ける特殊なパンツを穿いているのだそうだ。
あのにこやかな帰還風景の裏側では大変な努力が行われているらしい。
10日ほどの短期間の宇宙滞在でも、地上に降り立つと重力が重くのしかかり、もらった名刺1枚の重さも手で感じたというのは、体験した人でないと分からないことだろう。
久留米大学の志波先生に講演後お会いしたが、向井さんは最近超多忙で講演などもほとんど断っているのだそうだ。
それを引き受けてくださったのはおそらくリハビリテーション医学に対する期待の表れではないかと思われる。
今回の講演で使われたスライドも、その多くは向井さんと親しい志波先生もこれまで見たことがなかったということで新しく準備されたのではないかとのことだった。
講演と、夕方の先端シンポジウムI「宇宙からみたリハビリテーション医学」を聞いてあらためて分かったことは、無重力空間で起こる筋萎縮や前庭障害など様々な問題はそっくりそのままリハビリテーション医学のテーマであると言うことだ。
私も志波先生のようにいつかは宇宙医学をテーマにしてみたいと思った。