河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第2回 FD・SD研修会「SDGsと大学教育」

2021-09-15 | 大学
本日、令和3年度 第2回 FD・SD研修会が行われる。

テーマは「SDGsと大学教育」である。

冒頭で学長あいさつを行うが、以下のような内容を話す予定である。


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SDGsの13番目の目標である気候変動を引き起こす原因とされる温室効果ガス削減のため、各国政府は自動車の排ガス規制を強化しています。
脱炭素がトレンドとなり、世界中の自動車メーカーは、電気自動車(EV)の生産に力を入れ始めました。
ところがトヨタをはじめ日本の自動車業界はEVシフトに躊躇しており、このままでは日本だけが取り残されてしまいそうな状況です。
2009年に量産車としては世界初のEVである「リーフ」を発表したのは日本の日産自動車でしたが、いまや他国の自動車会社のほうがEVに力を入れて逆転しています。

これと同じ逆転現象がSDGsの取組で吉備国際大学でも起こっています。
岡山経済同友会が昨年度作った「地域全体で取り組むSDGs先進県へ」という冊子があるのですが、それによると、岡山大学、山陽女子中学・高等学校地歴部が政府のSDGsアワードを受賞、岡山市、真庭市、西粟倉村がSDGs未来都市に選考されており、岡山県はSDGsの取組が全国的に見ても早いと書かれています。しかし、ここには吉備国際大学の名前は出てきません。

吉備国際大学の環境マネジメントシステム(EMS)は,2008年4月16日に学長によるエコアクション21(EA21)取組表明があり、2010年5月24日に,岡山県内の大学としては初めて,全国では6番目の大学としてエコアクション21(EA21)の認証を受けたことから始まっています。
つまり、SDGsにつながるエコアクションの取組は岡山県下では吉備国際大学が最も先行していたのです。

吉備国際大学はこれまではSDGsとは位置づけてはいませんでしたが、平成2年(1990年)に高梁市と公私協力方式で開学し地域と連携して様々な活動を行ってきました。
平成25-29年度文部科学省地(知)の拠点(COC)整備事業にて、「だれもが役割のある活きいきした地域の創成」事業が採択されて各種の取組を精力的に行ってきました。
大学の将来ビジョンとして「地域創成に実践的に役立つ人材を養成する大学」を掲げ、平成29年度私立大学研究ブランディング事業では、申請188大学中の60大学に選定された実績を持ちます。

順正学園の創立50周年記念事業の一環として始めた、生活困窮世帯の子どもを支援する順正デリシャスフードキッズクラブによる食糧支援の活動は、昨年11月27日、国の内閣府から「子供と家族・若者応援団表彰」を受賞しました。これはSDGsの1番目の目標である「貧困をなくそう」、2番目の「飢餓をゼロに」、3番目の「すべての人に健康と福祉を」に通じる取組です。

このように本学は早くからSDGsの取組を行ってきています。
今回の研修会を通して、SDGsの理解を深めて、カリキュラムにも組み込み、社会に発信していきたいと思います。

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反ワクチンで多額の収入

2021-09-14 | 大学
吉備国際大学の学生にワクチンを接種しない人の理由を聞いてみたところ、
ネットなどの情報で「新型コロナワクチンを接種すると2年後に死亡する」と言うのがあるとのこと。

そういう人は以下の9月12日付けの読売新聞の記事をどのように感じるだろうか。

別の情報によると、「反ワクチン」の投稿をしている医師や起業家など12人のインフルエンサーは既に自分自身はワクチンを接種しているのだとか。


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 米英を拠点とするNPOの調査によると、米国などのSNS上で拡散した「反ワクチン」の投稿の65%は、医師や起業家など12人のインフルエンサーが発信源だったという。
 コロナに関する高額セミナーやサプリメント販売で多額の収入を得ている人もおり、このNPOは「それぞれが協力し、売り上げを伸ばしている」と指摘する。
 
<テレビ、インターネットで教えてくれない真実を知っていますか?>
 東京でクリニックを経営する歯科医師が、起業家と共同で運営する会員制オンラインサロンの勧誘文句だ。
ユーチューブで「本当は怖いワクチン」などと題して話をする動画を無料で配信し、「有料会員登録」を促している。
 会員は詳しい解説動画を視聴できるが、関係者によると、内容は「打つと不妊になる」などの誤情報や「ワクチンは支配層が世界の人を奴隷化するためのものだ」といった荒唐無稽な主張だという。
 歯科医師は取材に対し、秘書を通じ「応じられない」とメールで回答した。
 会費は月2980円で、会員数は3900人以上。歯科医師側の収入は、単純計算で月1000万円を超えることになる。
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日本がワクチン接種率で欧米を追い抜く日

2021-09-12 | 大学
新型コロナのワクチンは2回目接種が現在、国民の5割を超えているとのことである。

現状のペースなら9月末には6割を超え、今の欧州並みの水準になるらしい。

9月10日時点の集計では、米国が52.9%、英国は64.2%、フランスは62.5%である。

河野太郎規制改革相は、希望する国民の2回接種の完了時期を「11月初め頃」としている。

欧米では日本以上にワクチン否定派が多いとされているので、この調子でいくと11月には日本はワクチン接種で欧米を追い抜くのではないかと予想する。

日本人はマスクをきちんとつけたり、3密を避けたりの感染予防がかなりきっちりできているので、11月頃には社会生活が相当落ち着いてくるのではないかと期待している。



こんな予想をしたのは、11月に名古屋国際会議場で行われる第5回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会に演題を応募していたところ、11月14日(日) に発表という採択の連絡を受けたからである。

以下、学会からの連絡内容
今回は現地に行って質疑応答に参加したい。
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ご発表いただく先生には、ご発表用のプレゼンテーション動画を事前に作成・提出いただきます。
現地会場では、事前に提出いただいた動画を再生した後に質疑応答を開催いたします。
また、当日会場へのご来場が難しい方のために、オンデマンドでのご発表動画掲載もおこないます。
口頭での質疑応答は現地会場のみで行いますので、先生におかれましては是非とも
現地会場での質疑応答にご参加いただきたくお願いいたします。
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「抗原検査キット」が薬局で買えるようになる

2021-09-11 | 大学
「ワクチン・検査パッケージ」を活用して、日常生活の制限を緩和する方針が発表されたばかりだが、
政府の規制改革推進会議は10日、新型コロナウイルスの感染の有無を調べる「抗原検査キット」について、
これまで認めてこなかった薬局での販売を解禁する方向でおおむね一致したとのことである。


現在は未承認の検査キットが「研究用」として市販されている。
先日、私の息子に使用したのも「研究用」として市販されている検査キットだ。

医療用として承認された精度の高いキットを購入できるようにするため、厚生労働省で販売形態や使用の目的などの検討を進めるとのこと。

抗原検査キットはPCR検査より精度は低いが、PCRのような大がかりな検査機器が不要である。
鼻の奥に綿棒を差し込んで検体を採取して、その場で15~30分程度で結果がでる。

これからはマスクの使用が当たり前になったように、社会の様々な場面で日常的に抗原検査キットが使われるようになりそうだ。

こうした動きを見込んだせいか、抗原検査簡易キットの生産に乗り出す企業が増えている。

富士フイルムは新製品をまず少量生産し、2022年度までにベトナムで月200万個の量産体制を構築する。
写真フィルム技術によりPCRの約90%の精度を持つ。
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新型コロナとインフルエンザに同時に効くワクチン

2021-09-10 | 医学・医療
モデルナが新型コロナとインフルエンザに同時に効くワクチンの開発に乗り出したらしい。

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9日(現地時間)、同社のステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)はこの日声明を出して「新型コロナに対するブースターとインフルエンザに対するブースターを結合し、一度だけ接種すればよいワクチンを開発するという新しい呼吸器ワクチンプログラムに向けて第一歩を踏み出した」と明らかにした。
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科学の力はすばらしい。

mRNAワクチンも奇跡のような技術だと思うが、〝一度だけ接種すればよいワクチン〟ができたら将来は希望が持てる。
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「ワクチン・検査パッケージ」による日常生活制限の緩和

2021-09-09 | 大学
9月8日、政府は現在21都道府県に出されている緊急事態宣言について、宮城県と岡山県を除く19都道府県について30日まで延長する方針を固めた。

岡山県は13日以降、「まん延防止等重点措置」に移行となる見通しである。



同時に、政府から重要な方針が示された。

感染対策と社会経済活動の両立に向けて、政府は、ワクチンを2回接種した人やPCR検査で陰性が確認された人など、他の人に感染させるリスクが低いことを示す「ワクチン・検査パッケージ」を活用して、日常生活の制限を緩和する方針案をまとめた。

緊急事態宣言の対象地域でも自治体から感染対策の認証を受けた飲食店は酒類の提供を可能とし、営業時間の延長や会食の人数制限などを緩和する。

学校現場では、部活動や課外活動も原則可能にする。

ワクチンを2回接種した人は、旅行など県境を越える移動も自粛の対象に含めない。
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大学2年生が心配

2021-09-08 | 大学
帰省した息子から聞いて心配になったこと。


私もよく知っている息子の友人の話。

性格はおとなしくてやや内向的。私の息子のようなやんちゃはしないタイプだ。

3浪して昨年東京のある難関大学に合格した。

入学しても大学はオンライン授業で友達はできない。

マンションにこもって食事は全てウーバーイーツ。

YouTubeをずっと見ている。

2年生になっても相変わらずオンライン授業。

部活もなく新しい友達はできない。

デルタ株の蔓延で東京の大学はこれからも対面授業は難しい。

一体彼はどうなるのだろうか。
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Today is the first day of the rest of my life

2021-09-07 | 大学
「今日のこの日が、私に残された人生の最初の一日だ」

一日一日を大切に過ごすべきだという含蓄のある言葉である。



新型コロナで自粛生活を強いられている大学生のことを考えると、なんとも言えない気持ちになる。

今朝の新聞にも大学3年生である20代男性のJR大阪駅周辺でのインタビューが出ていた。

「1年はこもっていたが限界だ。青春は帰ってこない。後悔したくない」と街に繰り出した。



先日、東京の大学に通う息子が岡山に帰ってきたため、一緒に愛媛の実家に行ってきた。

愛媛の実家には母(息子にとっては祖母)が一人暮らしをしている。

東京で自粛生活をしていると、もう祖母に会えないかもしれないという恐怖に襲われたというのが息子の言である。

新型コロナは誰に対しても厳しい現実を突きつけた。

人はいつ罹患するかわからない。いつ非常事態に巻き込まれ、いつ死ぬかもわからない。

特に高齢者は先がない。

私もその気持ちはよく分かったので一緒に帰ることにした。

私も息子もワクチンは2回接種を終わっている。

実家の母もワクチンは接種した。

さらに東京から帰ってきた息子には抗原検査をして陰性を確認した。


帰省して久しぶりに話をして、ご先祖様のお墓参りもしてきた。


ワクチンを打てば人として最低限の移動の自由は認めても良いのではないかと思う。

青春は帰ってこないし、亡くなった人にはもう会えないのだから。





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「緊急事態宣言」延長か

2021-09-06 | 大学
本学では新型コロナに対する対策として、8月、9月中に学生教職員および高梁市民に対してワクチン接種を行っている。

しかし、デルタ株は強力で一向に収束の気配が見られない。

政府は「緊急事態宣言」について、東京などを中心に12日までだった期限を延長する調整に入った。

岡山県は伊原木知事が9月12日の解除を目指してコロナ対策にあたりたいとしているがどうなるか分からない。

「緊急事態宣言」は大学においても非常に大きな意味があり、今後の行事、秋学期の開始についても影響は避けられない。

感染者報告数が過去最高を更新し続けるような状況の鎮静化には、アナフィラキシーが出やすいなど医学的にワクチン接種が望ましくない人以外はワクチンを接種するしか方法がないと思われる。

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学内ワクチン接種6回目

2021-09-05 | 大学
全8回のワクチン接種の6回目が順調に進行している。
今回は、8月15日に大雨で延期になった4グループ目の第1回接種である。

もうすっかりスタッフも慣れてきて、非常にスムーズに接種が進行している。


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ワクチン・検査パッケージ

2021-09-04 | 大学
「全ての希望者がワクチン接種を終えたとしても社会全体が守られる意味での集団免疫の獲得は困難」

この認識に基づいて、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、個人が他者に二次感染させるリスクが低いと証明する「ワクチン・検査パッケージ」という仕組みを提案。
マスク着用などの基本的な感染対策を継続しつつ、この仕組みを活用して行動制限の緩和は段階的に状況に応じて進める考えを示した。

ワクチンが行き渡った後に接種証明書や検査の陰性証明書を活用し、経済社会活動の制限を緩和する仕組みとのことだ。

医療機関・高齢者施設での面会や県境を越える旅行、大規模イベント、大学での対面授業、部活動などを緩和の対象に挙げた。

今後の最も可能性が高いシナリオとして接種率は60歳代以上が85%、40~50歳代が70%、20~30歳代が60%と想定した。
この場合、マスクの着用やイベントでの密集の回避、会食での人数制限、テレワークなど引き続き生活に一定の制限が必要になると言明した。


私の実感でも、大学生のワクチン接種率は60%程度だ。

大学での対面授業、部活動などを緩和するには適宜、抗原検査やPCR検査を取り入れて行くしかないと考えている。
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ワクチンはいつまで続けるのか

2021-09-03 | 医学・医療
デルタ株が蔓延する中、ついにミュー株も日本に入ってきた。

ワクチンの効果は8ヶ月と言うことで、ワクチンに頼るなら全国民が半年ごとに追加接種しなければならない。

ただでさえ、ワクチンを打とうとしない人がいる中で、このプランは非現実的である。

ワクチン接種を全国民で年に2回繰り返し、接触の制限をしながら暮らすというのは絵に描いた餅である。

一定の感染リスクを低いレベルで受け入れた上で、ハイリスク者のみブースター接種を行い、徐々に集団免疫を獲得していくということになるのだろうか。
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第1回高梁カンボジア里親会幹事会

2021-09-01 | 大学
学長になって入会した高梁ロータリークラブの活動の中に高梁カンボジア里親会というものがある。

高梁ロータリークラブ第8代会長であった故圓山興一氏が、カンボジア王国タケオ州プライカバス群コッカンチャップ村に私費で小学校を寄付したのだそうだ。
この小学校は1998年に竣工し「圓山小学校」と命名された。
小学校はできたものの、この村には戦争病気などで両親がいない・片親しかいない等の事情で貧しくて学校に行けない子どもが多数いた。
そこで、高梁ロータリークラブがこの子ども達の親代わりになって奨学金を支給することにしたのだそうだ。

私も高梁ロータリークラブに入会して、いきなりこの子が先生の里子ですと言われて写真を見せられた時には驚いた。

今日はその里親会があり、参加してきたが、例年は年に1度カンボジアを訪問するのだそうで、昨年は新型コロナの流行で延期となったが、今年度は状況が許せば2022年2月19日から23日までカンボジアを訪問することに決まった。

学長になると色々な経験ができて興味深い。
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