ずいぶん前は「うつ病ブーム」で、いろんな本が出てTVでも取り上げられる機会が多かったですね。最近は「発達障害(ADHD/ASD)」ブームと言えるでしょう。よく「天才肌」「興味があることに対して集中力がある」などといわれています。しかし、その反面「人づきあいが苦手」「落ち着きが無い」「空気を読めない」ということも言われています。でも、みなさん多かれ少なかれあるもんですが、発達障害を抱えている人たちから見れば、深刻な話しです。「人づきあいが苦手」「落ち着きが無い」「空気を読めない」というのは気がついていないことが多く、当事者は」「なんで?」という感じです。そういうことがあるので、『過去を見つめ直して次に活かす』という作業が難しいということです。これらに有効だといわれているのが「認知行動療法」という心理療法ですが、しかしここでも「自覚がないので、医者には行くけど、心理療法は受けない」という事が多いようです。大きな病院なら医師が手配してカウンセリングを受けてもらうこともあるんですが、これまた当事者が拒めば治療は進まない。医師は薬物療法が中心で、本書によると「効くこともあるし、効かないこともある」という感じ。これは「発達障害」という広範で曖昧な病気という事もあると思いますが「これを飲めば、てき面!」という問題は、どの精神疾患にもある話しですが…。本書では実例を挙げながら、薬や行動療法を行った結果、上手く行った、上手く行かなかったという経過を書いてあります。この医師はTVで発達障害を取り上げられるとよく出演している方です。「だからどうだ!?」という話しではありません。
この本も途中まで読んでいたのを、また読み始めたので前回の書評から間が空いていないからといって読むのが早くなったわけではありません、残念ながら…。
ん~、この本読まずに死ねるか!!