えー、題名が長い。
著者の岩壁さんは現役立命館大学教授だそうです。
本書はカウンセラーのつまずきや失敗の例をいくつか挙げて、どこが失敗の元なのか?どうすれば良かったのか?を挙げているいる本で視点が面白い。海外にはこの手の本はあるようですが、日本で今まであったのかな?
専門書の部類に入る本なので309ページで¥4200-。別に量じゃないけどね。スーパーで野菜買っているわけじゃから...。出版社の金剛出版も専門書を出版している会社です。他にも精神医学系の月刊誌なんかも出しています。どちらにせよ高い。
この本の帯の文句が良い!「学派・流派を問わず、心理療法を磨き続ける人たちへ贈る 名著」としてあります。我が意を得たりって感じです。
内容の肝は「ベースの知識は必要。だが、カウンセリングをする際にカウンセラー中心になることは禁物」、「技術にこだわるな」、「つまずきは誰にもある」云々。経験を積むことが大事で、経験の中にはもちろん失敗も含まれるわけで前向きに失敗を受け入れるという感じでしょうかね。
カウンセラーも医師、特に精神科医と同じで初診の患者が二回目に現れない確率が非常に高いということ。業界ではあるある話しですね。HPで「~障害、~症の実績アリ」って誇らしげに書いてあっても患者は「なまもの」ですから、今まで来た同病名の患者でも同じ手法で成功するとは限らない。逆にいうと同じ手が通用するという考えはやめた方が良いでしょうね。
カウンセラーも精神科医も自分も精神疾患に近いものであったりする人もいるから、二回目に来なかったり、途中でドロップアウトしてこなかったり、口論してしまうことも時々聞くお話です。
キーワードとしては「スパーバイザー」「スーパーヴィジョン」「セルフケア」
私の場合、テクニックもないしカウンセリングを学んだわけでは無い。この手の本を読んでも果たして身につくのか分からないけどね。
以前のブログ記事「うつせみ精神世界への誘い 「『素人の付け焼き刃』学も無いのに専門書を読むことについて」」にも書きましたが、自分が読むのは違和感がありますがね。専門家からは「おめぇなんか読んだって変わらねぇよ」というご批判は甘んじてお受けいたします。
殴るかもしれませんが(笑)
その実、ピアカウンセラーという枠から脱したいという気持ちはあります。「ピア」という価値を持ちながらと言う方が正確かな?ピアカウンセラーというと、「だってピアカウンセリングでしょ」、「聞くだけでしょ」っていう評価は多いし、それが共通認識みたいになってる。カウンセリングとは言いながら、カウンセリングの枠外にあるような位置。それは一所懸命にやっている人には失礼な発言ですよね。
私が一所懸命にやっているかは評価を待ちたいと思います。
評価が悪かったら殴るかもしれませんが(連呼)
良書、良書。
読まずに死ねるか!
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