川天使空間

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「すてもる」 はやみず陽子・作 鈴木びんこ・画 佼成出版社

2014年01月28日 05時16分11秒 | 創作・本の紹介
はやみず陽子さまのデビュー作。
動物好きなはやみずさまならではの、自らの体験をもとにした物語。

啓太の家には、犬・ハムスター・セキセイインコ・金魚・亀がいる。
緑の好きなパパが植えた木々でジャングル状態になっている庭。
そこに、白と茶色の動物が動くのが見えた。
子猫と思い、友だちの悠馬・学級委員の美咲と一緒に、捕らえようとする。
美咲が持参した猫捕獲器に入ろうとしていたのは、二匹のモルモットだった……

自分に納得がいかない啓太のキャラがいい。

「犬にハムスターに鳥…みんな助けてやったわけだ」と悠馬に言われた啓太。
 そう、助けた。だって、みんな、こまってた、
 タクミも、ペットショップのおばちゃんも。
 でも、なぜかもやもやした気分になった。

すごく共感できる。

クールだけれど実は動物好きで熱い美咲がいい。
啓太の妹のサキの子どもらしいのびやかさにほわっとする。

後藤竜二さま「12歳たちの伝説」あさのさん「the MABZAI」などの挿絵を手掛けた、鈴木びんこさんが画を担当。
モルモット目線で箱の中から見上げた家族の画、とってもすてき。

命をひきうける責任。
啓太のもやもやは、人間として、すごく大切なもやもや。
読んだ子どもたちは、きっと感じてくれるはず。

はやみずさま、すてきなご本でデビュー、おめでとうございます!
これからのご活躍、目が離せません!

ああ、自分の武器を磨くことは、大切なんだなぁと思った。
今日午後は療育センター外来と、病棟で本読み。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
コメント (2)
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