グループホームの夜勤の方が言った。
「井島さん、おいしい、おいしいって、何度も言うんですよ」
昨夜、仕事を終えてから面会に行った。
「母、うまくやれているでしょうか?」
管理者の方に聞いてみた。
「はい。ほんとうに楽しそうに過ごしていらっしゃいますよ。さっきまでお相撲を見ていましたが、今はお夕食中ですよ」
テーブルでおいしそうに食べている母を見て、ああよかったと思ったら、うるっときて。
私の顔を見た母は立ち上がり、私の手をにぎってくれた。
母もうるうるしていて、ふたりして何をやっているのやら。
「さあ、お母さん、食べよう」
とテーブルを見ると、ご飯が小分けになっていない。
「小分けしなくても大丈夫ですか?」と聞くと、
「声かけしてあげればだいじょうぶですよ」と言われた。
お箸も家でいるときより格段に上手に使っていて。
メニューはアジの煮物と、春雨サラダと、リンゴ煮と、お味噌汁。
母はアジの煮物はあっというまに平らげていた。
「おいしい」「おいしい」と言いながら、ほんとうにおいしそうに食べる母。
右隣はスタッフの方。
一緒に食べながら見守り、みんなに声かけしながら食べるのを手伝っている。
そしてついに、お茶碗のご飯粒もほとんど残さず完食。
皆が食べ終わったあとは、スタッフの方が、ひとりひとりに、お薬をのませて。
ゆっくり、お薬をのませてくれていた。
時間が、空気が、ゆったりしていた。
母がおちつく理由がわかった気がした。
「また来るね」とドアをしめて車に乗ったら、またうるっときて。
だめだなぁ、もっとしゃきっとしなきゃね。
朝一番に書いた。
先延ばしにしていた医師会の作業もやって、少しずつ、やる気が増幅してきた感じ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)