川天使空間

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注文の多い料理店/銀河鉄道の夜 宮沢賢治 集英社みらい文庫

2011年09月05日 05時28分16秒 | 創作・本の紹介
saffiさまこと森川成美さまが解説などを担当された集英社みらい文庫の2冊目です。

いやぁ、この宮沢賢治の創作8編は、有名どころで大好きなものばかり。

「やまなし」
「どんぐりとやまねこ」
「注文の多い料理店」
「セロ弾きのゴーシュ」
「よだかの星」
「風の又三郎」
「銀河鉄道の夜」
「雨ニモマケズ」

これらの作品の入った文庫本は、いまも手元にあります。
文庫本で読もうとしたら、4~5冊になるのかな。
このセレクトは私にはすごくうれしい。

で、どんな仕掛けがあるのかと、子どもの自分にもどって寝ころがりながら読んでみました。

おおっ、「序」からsaffiさま登場。
「せつめい」の文章に、教壇に立って子どもたちに説明するsaffi先生が見えた気が。

最初の「やまなし」は、賢治に触れたいなと思ったとき手を伸ばす、賢治作品の中で私が一番好きな作品です。
川に行くたび、きらきらした流れを見るたび、なぜか「やまなし」を思います。
そして、川底の魚や生き物たちを思います。
「幻灯」に注釈がついていましたが、さすがです。
通常の大人向けの本なら、作品の最後にまとめてある注釈。
ここではそのページ末に(1)と載っていますから、ページをめくって探さなくてもOK。
やさしい仕様になっております。

読み進むうちに、いつしか本文より先に注釈、saffiさまの文章を読んでいました。
大好きな賢治を読むのと同時に大好きなsaffiさまの文を読めるなんて、とてもぜいたくです。
「作者のつくったことば」っていう注釈が多いのは、やっぱり賢治だよなとまたうれしく。

じっくりと読み終えて「解説」を見たら、
「みなさんは『解説』を先に読むタイプですか? それとも後?」
やられました。引きこまれます。
そして、saffiさまの賢治像が語られ、それまたうれしく(頷くことばかり!)。

そして最後の仕掛けが、
「スラスラわかる読書のコツ!」
まずあらすじが書いてあって、そのあとがすごい。
これって、ちょっと「詩」だよな、って思いました。

「かぷかぷ、まねして笑ってみるといいかもしれません。水の中にいることを思うと、どんな音かわかるような気がしません?」
「月の光と日の光が射して……あなたはどんな色でぬりますか?」
読者をぐいっと今の次元から引きあげてくれるような。
「銀河鉄道の夜」のところには、景色も加えた路線図まで書いてありますし。

saffiさま、こういうの、もっと読みたいです。
夏目漱石に、宮沢賢治。
次は何が読みたいかなあ。
子どもが楽しめるのだったら、芥川かなぁ(笑)。

ちょっと復活して書き出した。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
コメント (8)
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ぼくらは闘牛小学生! 堀米薫 佼成出版社

2011年09月04日 05時51分16秒 | 創作・本の紹介
どじょうさんのノンフィクションの新刊です。

中越地震から立ちあがった小千谷の子どもたちと闘牛のお話。
もうそれだけで、今まさに震災から立ちあがろうとしているどじょうさんを思うと、うるっときます。

闘牛といったら当然勝ち負けを決めるものだと思っていました。
ところが、小千谷闘牛は牛に勝ち負けをつけず、引き分けにするとは。
まずここで、ほうっと驚きました。
でも、なんとなくわかるような。
私のふるさとの新潟は、そういう雰囲気のある地域ですから。

そして新潟生まれ新潟育ちなのに、自分が小千谷の闘牛をあまり知らない理由もわかりました。
1965年頃から十年ほど途絶えていたのが復活し、国指定重要無形文化財となったとのこと。
よおし、これは読ませてもらおうと、わくわくしてページをめくりました。

さすがに牛の描写はすばらしい。牛たちの声がひびくようでした。
そして、写真がすばらしい。生き生きしています。
こんな表情を見せてくれるなんて、どじょうさんの人徳だよなぁと思いました。

牛太郎は、東山小学校で子どもたちが飼っている牛です。
闘牛場へ子どもたちが引いて連れていく場面では、子どもたちと同じようにどきどきでした。
決して強くはないけれど、やさしい牛太郎は、みんなの人気者。

そんな中で起こった大地震。
東山小学校の新校舎は崩壊し、養鯉池の水が流れ出し、棚田も道路も土石流に飲み込まれました。
三人の児童が亡くなりました。

みな避難所へ行きましたが、体の大きな牛を連れていくわけにはいきません。
トンネルは通行止めになり、残した牛にも会えなくなりました。
でも、牛持ちたちは遮る警察官につめより、なんとかしてえさを食べさせに通おうとしました。
そこで闘牛会で協力し、世話できる場所へ牛を移動させることになり、牛の救出作戦がはじまりました。
牛太郎は岩手県に避難して行きました。
(牛がしげみの中からうれしそうにかけよってくる場面で、ふいに、福島の放射線汚染地区に残された牛のことが脳裏をよぎりました)

避難所。仮設住宅。不便な生活。PTSD。
東小千谷小学校に移った東山小学校の子どもたちが歌う「闘牛の歌」と「錦鯉の歌」は、どんなに地域の人たちを励ましたでしょう。
そして、牛太郎が帰ってきて……。

どこからか、またボロボロ泣いてしまっていました。
いろんなものが胸に迫ってきて。

どじょうさん、ほんとうにすごい。
この本が、被災地の方々だけでなく被災地の牛たちのためにも、必ず力になると信じています!

金曜日の医師会の委員会をすっぽかしてしまい頭をかかえ。
あー、どうしてこうそそっかしいんだろう。
と、自分の失敗をネタにするぞとちょっとメモした。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント (4)
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川虫の抜け殻

2011年09月03日 05時54分54秒 | フライフィッシング
フライの針にひっかかってきた、川虫の抜け殻。
抜け殻とはいえくっきりした姿で、「川虫釣っちゃったかも」と思ったのだった。

締切間近の原稿をやっとこさ書いた。
今日の午後は、学校保健関係の講演会と神経発達研究会をはしごする予定。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
コメント (3)
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お見送りリン

2011年09月02日 05時22分04秒 | 
玄関を出ようとする旦那様に、いってらっしゃいをするリン。
いつもいつもここで見送るのはどうしてなんだろう。
猫の習性、かな。

もっと書かなきゃいけないのにどうにもこうにも。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
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まっ青つゆくさ

2011年09月01日 05時24分33秒 | 自然観察
塀の上に、つんと頭を出して咲いていたつゆくさ。
この青さ、好きだなぁ。

低気圧のせいか喘息は出るし右手はしびれるし。
でもこういうときこそ創作、と思うことにした。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)


コメント (4)
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