
別司芳子さまの新作ノンフィクションは、発達障がいの子どもによりそう美容師さんの物語です。
小学校の先生を目指していた赤松隆滋さんは、大学の時出会った人に憧れて理美容業に進みます。
美容院をオープンして「どうしてヘアカットがきらいな子がいるんやろう」と考えました。
「いきなり知らない場所に来て、知らない人に、するどいハサミで、髪の毛を切られそうになったら、たしかにこわいよなぁ」
子どもたちにヘアカットを好きになってもらいたい一心でいろいろチャレンジします。
学童保育でのヘアカットを皮切りに、発達障がいの子どもたちのヘアカット-スマイルカットにも力を入れていき……
赤松さんのヘアカットは、ほんとうにすばらしいんです。
椅子に座る・タオルを巻く・カットクロスをかける・髪を水で濡らすなど、ひとつひとつの動作をやさしく説明しながら、
絵カードを見せたり、残り時間タイマーを使って見通しをたてたり、聴覚過敏の子にはバリカンでなくハサミでカットしたり。
さらには「星髪戦士ピースマン」になって戦隊ヒーローショーを演じたり、
ピースマンの絵本を出したり、
京都府の条例で「障害に応じた場所での美容(発達障害を含む)」を認めさせ、
続いて厚労省にも「特例」を出させ、という具合に、八面六臂の活躍ぶりです。
後半にあった
「障がいを持っている子は『こまった子』ではなく『こまっている子』」
というメッセージには、大きく頷きました。
その子の立場に立って、その子の歩幅を考えて、一歩ずつ、こまっている事に向き合っていく。
これは、障がいのある子に限らず、すべての「こまっている」子ども、いえ、大人にも言えること。
来月、大阪で発達障がいの講演会で話させていただきます。
別司さまとも、いろいろ話せるといいな。
別司芳子さま、ますますのご活躍を!
心が明るくなる発達障がいの物語、私もまた書きたくなってきた。
うん、きっと書こう。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます