川天使空間

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ABS秋田放送「フロンティア」に取りあげていただきました

2024年12月11日 04時44分10秒 | 創作・本の紹介
ABS秋田放送「フロンティア」-あくなき挑戦者たち-に、小児科医・児童文学作家として、取りあげていただきました。


昨日21時54分頃から2分半ほどの秋田限定の番組。
「小児科医として児童文学作家として挑戦し続ける」姿が放映されました。

たくさんカメラを回し、集約された番組。
みなさまに、伝わったでしょうか。
作品200を超えるというのは、フォルダにある5枚童話やボツ作品などすべて含みます(笑)。



ターシャの庭のターシャ・テューダーのように、
庭仕事しながら、川でヤマメと遊び、小児科仕事もしながら、ずっと作品を書いていけたらいいな。

昨日はいろいろありすぎて、気持ちが追いつかなかった。
ABSラジオの朗読はすばらしく後半が楽しみになったし、
みちのく童話会のミーティングでは深い話ができたし、
ABSテレビのフロンティアはやっぱりお恥ずかしく。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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『東北こわい物語』みちのく童話会編著 装画・ふるやまたく 挿画・おしのともこ

2024年12月10日 04時51分38秒 | 創作・本の紹介
『東北6つの物語』5巻目、『東北こわい物語』をご紹介します。

(宮城)仙台の縛り地蔵『縛り地蔵』佐々木ひとみ

6年生の拓斗は、東京に住むイトコの奏が苦手だ。
ところが腰痛のおばあちゃんのお願いで、おばあちゃんの代わりに、るーぶる仙台で仙台の町を案内することに。
仙台城跡に行ったのち、奏は市内の怪スポットに行きたいとわがままを言う。
扇坂・行人坂をめぐったあと、腰痛快癒にとおばあちゃんがお参りしていた、家の近所の縛り地蔵を訪れる。
縄で縛られ「我代わりて苦を受けん」という縛り地蔵の新しい縄を、奏はほどいて自分のものにしてしまう。
歩き出した奏は「急に腰が痛くなってきた」と。
縄を縛り地蔵に返すと奏の腰痛は消えたが、拓斗は藁くずをそっと奏のバッグにしのばせた。

仙台の町の描写がいいし、縛り地蔵はやっぱりインパクト抜群。
おばあちゃんが結わえた縄を、孫が盗んでしまうなんて、面白すぎ。
そして最後の藁くず……こわいです。

(岩手)遠野のマヨイガ『マヨイガの贈り物』ちばるりこ

百メートル走の記録が伸び悩んでいた、遠野市に住む5年生の紫。
けがをして大会に出られなくなった百合恵が、坂道を登る練習をしたらと言ってくれる。
裏山の坂道を走ってのぼると、家があって、小柄なおばあちゃんが「おらが家で水飲んでけ」と言う。
家の玄関には紫のものと同じようなオレンジ色のランニングシューズがあり、
さっきまでだれかがいたような部屋の白い花が一気に赤くなり、こわくて走って逃げ帰る。
その後どんどん記録が伸びたが、ふとシューズを見ると自分の名前はなく、あの家のシューズを間違えてはいてきたことに気づく。
百合恵に話すと、その家のものを持ち帰ると幸運なことがある「マヨイガ」ではないかと。
大会が終わったら帰そうとも思ったが、山を登って自分のシューズをみつけ、交換してくる。
紫は大会で二位だったが、一位だった百合恵の足元には、マヨイガのシューズがあった。

マヨイガのふしぎな感じがいいし、記録をのばしたくてがんばる紫に共感できる。
一度はこっそりマヨイガのシューズで大会に出ようとしたのに、ずるをしなかった紫に拍手。
そしてそのシューズを盗んで優勝した百合恵の心の闇に、ぞっとした。

(青森)恐山の地獄めぐり『あの世とこの世』もえぎ桃

霊感が強い5年生の怜は、何度も幽霊を見たことがある。
十和田湖でびしょぬれの幽霊、城ヶ倉大橋の谷底から「オーイ」という声、八甲田山では兵隊の行軍の音を聞いた。
家族で恐山に行くと、お父さんは「地獄をめぐって最後は極楽に行ける」という。
骨みたいな大きな岩がある灰色の空間に、カラフルな色の風車が回っていた。
賽の河原では、ゾワッと背筋に冷たいものが走った。
風車を抜き取って写真を撮っている外国人のカップルに英語で注意した怜。
極楽浜では、家族で手を合わせた。
怜には、外国人カップルを囲み写真を撮るたびに彼らに近づき、風車を取りもどそうとしていた子どもたちが見えていたのだった。

「カップルは風車を元の場所に戻したのだろうか?……
 賽の河原の子どもたちは、許してくれたのだろうか……?」
幽霊が見える怜の優しさが、胸に迫ってきた。

(福島)安達ヶ原の鬼婆『ゆがんだ愛の、その先』吉田桃子

6年生の春陽たちは去年の遠足で「安達ヶ原の鬼婆」の伝説の舞台を訪れていた。
遠足のあと、「図書室の『安達ヶ原の鬼婆』という本を手にしたものは鬼婆の呪いを引き受けなければならない」というウワサ話が。
ロッカーや靴箱にその本を入れられると、忘れ物や遅刻ばかりか、交通事故の骨折も。
靴箱にその本を見つけた春陽は思わずバッグに本を入れる。
すると、お父さんが工場の機械でけがをしてしまう。
体調を崩していた15歳のレトリバー、アリーが死ぬ寸前と言われる。
隣家の野々花の飼犬、チョコの心臓を食べるとアリーが助かるという夢を見て、チョコに手をかけようとしたとき、アリーの幽霊を見て未遂に終わる。
「安達ヶ原の鬼婆」は、仕えている姫の病気を治す生き肝を手にいれようと、
鬼婆が襲ったその人間が、成長した実の娘だったという悲しい物語だったことを、野々花が教えてくれる。

「気づくと、春陽はチョコをつかむ手に力を入れていた」
この気持ちを反省する終章の文章、
「行きすぎた愛が暴走してしまったそのとき……。
 それは愛情などという暖かいものではなく凶器という形になって」
これ、いちばん「こわい」ものだなあと思った。

(山形)蔵王の樹氷『スノーモンスター』野泉マヤ

フォトコンテストで入賞した埼玉に住む6年生の健人は、山形の大学に通う姉からスノーモンスターを見に行こうと誘われる。
雪山はこわいとママに言われるが、蔵王スキー場は晴れていた。
集合したツアー客の中に、健人と同い年ほどのストレートの黒髪の女の子をみつける。
濃い青色の空の下に、スノーモンスター = 樹氷が並んでいた。
レンズの中に女の子の姿が見えて、シャッターを切る。
雪女の話をきいたあと、女の子にココアを勧めるが「熱いのは飲めない」と。
写真を撮っているうちに天候が急変し、健人は吹雪の中で迷ってしまう。
絶体絶命の時「そっちへ行っては、だめ」と女の子の声がした。
声を無視して進もうとしたら、白いかたまりが、ドンっと体当りしてきて意識を失う。
気づいて助けられたら、行こうとした方向は崖だった。
写真の中に、あの女の子はいなかった。

とにかく、雪の中で遭難した時の描写がすごい。
ほんとうにこわかった。
助けてくれる雪女、いいなあと思った。

(秋田)田沢湖の辰子姫伝説『黒い石』みどりネコ

家ではダサい格好でぐうたらしているのにきれいで人気者の中二の姉が、佑香は疎ましい。
自分もかわいいと言われることがあるが、もっときれいになりたい。
美のパワースポットで検索し、辰子姫伝説にたどりつく。
母と姉と田沢湖に行き、辰子姫像を見て、御座石神社で水みくじをひく。
願い橋に「きれいになりたい」と書きこみ、鏡石からの帰り道で黒い丸い石をみつける。
石に映る佑香の姿は、日に日にきれいになっていき、ついに理想の姿を手に入れた。
姉の長い髪も欲しいと思ったら、黒い石の中の佑香は長髪。
櫛でとかしていたら、髪がじっとり塗れてきた。
佑香の腕には、櫛でついた傷がたくさんついていた。
黒い石を叩きつけると龍の顔と逆鱗が目に入り、佑香は辰子の声で話す。
佑香は石を田沢湖に返すことを決める。

黒い石に映る自分の姿を、もっともっときれいにと願う佑香。
ついには、腕に傷までつけてしまう。
この気持ちが、描写が、とにかくこわい。
みどりネコさま、こんな物語を考えつくなんて、すごいです。

こわい話だけれど、どれもみな、ヒトの心の弱さ怖さを伝える作品たち。
みちのく童話会のお仲間、誇らしいです。
今日はABSラジオ9時頃から「戦うキリタンポ鍋」の朗読前編。
ABSテレビ午後9時54分頃からの「フロンティア」、2分半ほどの番組に出ます。
今夜はみちのく童話賞スタッフミーティング。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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『東北スイーツ物語』みちのく童話会編著 装画・ふるやまたく 挿画・おしのともこ

2024年12月09日 04時59分14秒 | 創作・本の紹介
『東北6つの物語』4巻目、『東北スイーツ物語』をご紹介します。

(福島)福島の桃パフェ『お届けします! スペシャル桃パフェ』吉田桃子

同じマンションに住む幼なじみの6年生3人組、桃奈・夏葉・統也。
統也がとれたての桃を使った桃パフェを食べたいと言ったのに、骨折して入院してしまう。
そこで桃奈・夏葉は「夏休み体験ブック」を統也のために書くことに。
暑い中、果樹園で桃パフェに並んだ桃奈は、熱中症でダウン。
それではと、自分たちで作った桃パフェを配達用リュックで入院中の統也に届けることができた。
中学生になり、今度は3人で列車を乗り継ぎ、果樹園に向かう。

桃パフェがとにかく美味しそう!
崩れないように運ぶ練習までして、入院中の統也に届けようとする気持ちにぐっときた。

(宮城)仙台のずんだもち『グリンプロテイン』おしのともこ

自分のミスで野球の試合に負けてしまった5年生の将士は、体作りのためにプロテインを飲んでいる。
姉にたのまれ郷土料理教室に行くと、同級生のニーナがいた。
ずんだ餅の由来を聞いて、餅をつき、枝豆をすりつぶす。
ニーナが枝豆は若い大豆で、プロ野球選手も食べるソイプロテインだと教えてくれる。
「うめえっ!」と食べたずんだ餅を将士はグリンプロテインと言い、次期キャプテンを引き受ける。

ずんだ餅、作って食べたら、どれだけ美味しいんだろうな。
監督の言葉、
「マサシ、キャプテンはな、一番うまいヤツがなるんじゃないんだ。
 一番野球が好きで、一番練習して、一番挑戦して、一番失敗して、
 それでもまた挑戦するヤツにメンバーはついていくんだ」
は、やっぱりいいな。

(山形)庄内のからからせんべい『フォーチュン・せんべい』千秋つむぎ

加茂水族館の校外学習を楽しみにしていたのに、班の女子は地味な奧山さんと不登校の安孫子さんで気落ちする花凛。
奧山さんは安孫子さんと交換ノートを書いていて、花凛もひとこと書き添える。
風邪をひいた花凛に奧山さんがからからせんべいを届けてくれ、せんべいの中には小さな鈴があった。
奧山さんと一緒に安孫子さんの家に行き、3人はせんべいの中身でどう占おうかと笑い合う。

花凛は、地味で苦手と思っていた奧山さんと仲良くなり、
不登校の安孫子さんも、からからせんべいのおかげで元気になる。
読んでいるうちに、どうしてだろう、泣けてきてしまった。
千秋つむぎさま、3人の関係の書き方、すごいです。
このお話、本で読みたいなと思ってしまった。

(岩手)二戸のへっちょこだんご『へっちょはいだら へっちょこだんご』田沢五月

すぐにめげて「メゲオ」と呼ばれている4年生の風太。
仲良くしてくれていた大森さんが「ジャパン」の職人になると、ふるさとの岩手に帰った。
大森さんが結婚式に風太一家を呼んでくれるはずだったのに招待状が来ない。
夏休みに大森さんの実家に行くと、おばあちゃんが黒い皿にのったおいしい紫色の団子を出してくれた。
大森さんは両腕に包帯を巻いていて、浄法寺塗のウルシにかぶれたのだという。それでも負けずに漆塗りの修行を続けている大森さん。
「へっちょはいだら へっちょこだんご」の意味は、「疲れたらへっちょこだんごをたべよう」だった。
「メゲ」っていうのは「かわいい」意味だと知って風太は喜んだ。

とにかく、岩手の方言(二戸は南部弁かな)が面白い。
「そこだけ、空気がひんやりしているような気がした」浄法寺塗が並ぶ食器棚もいい。
キビ・アワで作るへっちょこ団子、一度でいいから食べてみたいと思った。

(秋田)秋田のバラアイス『バラアイス』みどりネコ

5年生の亜美と大ちゃんは幼なじみ。
海ではいっしょに泳いでいたのに、プールでは亜美は泳げず、クロールで25メートル泳ぐのが目標。
大ちゃんはプールでも、のびやかに楽しそうに泳ぐ。
プールのあと「暑いからバラアイスを食べに行こう」と大ちゃん。
やっとバラアイスのパラソルをみつけ、一緒に食べる。
「背筋をのばして、もっと遠くを見るように」という大ちゃん。
大ちゃんに恋をしたのに、大ちゃんは突然引っ越していなくなってしまう。
でも、大ちゃんのおかげで、クロール練習の自信がついた。

恋に落ちる瞬間の描写がすごくいい。
……やわらかな声で大ちゃんが言った。
「亜美」「ん?」「その方がずっといいよ」
その瞬間、ここまで届かないと思っていた波が、わたしのつま先にふれた……。
みどりネコさま、すてきです〜

(青森)弘前のアップルパイ『りんごの気持ち』もえぎ桃

お母さんはフリーアナウンサーだが、家ではガミガミと口うるさくて凛子は大嫌い。
「わたしにもアップルパイの作り方を教えて」と頼む凛子に、
お母さんは火を使うのもリンゴの皮をむくのも凛子には無理という。
お母さんが取材に行った大雪のクリスマスの日、おばあちゃんとリンゴをむいて食べる。
凛子がリンゴをむくのをニコニコと見守ってくれるおばあちゃんに、残ったリンゴをレンチンして食べることを教えてもらい、
凛子はレンチンリンゴを使った「簡単リンゴパフェ」を作る。
ケーキが買えなかったと帰宅したお母さんに食べてもらい仲直りし、
お母さんは「簡単リンゴパフェ」を娘が考案したレシピと、ネットで紹介してくれた。

弘前の津軽弁の会話がいいなあ。
そして、つい口出しするお母さんの気持ちもわかるし、
見守って凛子の好きなようにさせるおばあちゃんすごい。
レンチンりんご、作ってみたくなった。

巻末には、レンチンりんごをはじめ、簡単に作れるスイーツが掲載されている。
秋田の「ばったら焼き」は私が作ったもの。
簡単すぎてすみません。

それにしても、以前にも読ませてもらっていたのに、またまた読んで感動。
本を読んでいい気持ちになれるって、やっぱりいいな。
アルビレックス新潟、浦和と引き分けてJ1残留が決まった。
6月以来出場だったのに、早川史哉、守備が良かったなあ。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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うっすらとまた雪景色

2024年12月08日 05時18分09秒 | 自然観察
昨日の朝、うっすらと地面が白くなっていた。



晴れていたので、クリスマスローズの根元に、ぼかし肥を施して。



職場に行く道は、土曜の早朝だから空いていた。



広い空がある、こういう景色、好きだなあ。

昨日はその後お日様も出て、地面の雪も溶けた。
医師会関係の収録の準備をしたり、午後は買い物したり料理を作ったり。
今日は本をしっかり読みたい。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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今、G-MISは必要?

2024年12月07日 04時49分22秒 | 小児科
毎日、厚労省のG-MISに発熱患者数とコロナ検査数を登録していた。



が、一昨日、日時集計のボタンが消えていて。
ああ、やっと開放されると思ったら。



一時的な機能停止だった?

16日までの停止?



なんだかよくわからないが、しばらく入力はしなくて良さそう。

でも、コロナがほぼ普通の感染症になった今、G-MIS登録は必要なのかな?
コンゴでインフル様の新興感染症で死者も出ているし、そういう場合に備えてなのかな。
毎日登録しなくて良かっただけで、とっても開放感があったんだけど。

昨日は書いた作品が不自然じゃないか、細かなところを調べて直した。
こんどはどうだろう。
今日は土曜外来だから外来診療混みそう。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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