捜索活動の進展により、刻々と伝えられる御嶽山の被害状況の大きさに悲しみが深まる。噴火によって御嶽山の山頂付近には大量の噴石が猛スピードで降り注いだようだ。噴石の猛威、自然の破壊力に驚く。
ある生存者の方が記者会見で、岩陰に隠れて噴石の落下から身を守ったと言われていた。生死を分けたのは体にあたった噴石の大きさや打ち所の損傷の差ということなのだろう。
昨年の7月、濁河温泉から御嶽山に登り、大滝村に下った。山頂付近には多くの登山者の笑顔と歓声で溢れていた昨年の記憶と今テレビに映し出される火山灰と噴石だけの無機質な光景との落差に驚愕する。
陽光に包まれて美しい紅葉の季節の楽しい時間が一転して修羅場に変わった状況を思うと深い悲しみを覚える。運悪く被害に遭われた方々に対してあらためて心よりご冥福をお祈りします。