シェルパ斉藤さんの『世界一有名な巡礼の道 スペインの聖地をめざす』が終わった。
月刊誌BE-PALに連載された紀行だけど、今回はピレネー山脈の麓のサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからブルゴスまでの292km、11日間の歩き遍路だった。この巡礼路はカミノ・デ・サンティアゴ(フランス人の道)と呼ぶらしい。旅人たちとの出会いが新鮮ですごく面白かった。
最終回の今号(11月号)はブルゴスまで達した後、マドリッドでスリに遭い財布を盗られてしまうが、財布は後日無事日本に戻ってくるというほっこりした話のおまけ付き。
来年また、残るブルゴスからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで歩かれるそうなので、来年の続編を楽しみにしている。
人はなぜ巡礼の旅に出るのか。今の僕にはその答えがわからないし、巡礼への渇望はない。リタイア後に四国八十八ヶ所巡りをした友人が何人もいるけど、今の僕はその心境にはない。
歩くのは好きだし、紀行を読んで疑似体験するのは楽しい。僕の遊行期はいったい何歳から始まるのだろうか。