昨日に続いて、ラジオ深夜便の『明日へのことば』で釜本美佐子さんの話を聴く。
美佐子さんの溌剌とした声で目覚めもすっきり。74歳の人の声とはとても思えない。夜明け前から美佐子さんの明るく力みなぎる声を聞いて気分は最高。
お化粧やコーディネートされた衣装や一人暮らしでの料理の話など、すごすぎる。またツアーコンダクターの経験を生かして視覚障害者の旅行のお手伝いもされていて、エネルギッシュにご活躍されている。ご自身が全盲であることによって、障害者に優しい細やかな配慮や気配りが行き届いた旅を企画、提供して、旅を案内されていることだろう。「天まさに大任をこの人に降ろさんとするや・・・」だ。
ブラインドサッカーのことは何も知らなかった。ブラインドサッカーでボールを持った相手に対して「ボイ!」という掛け声を義務づけられていることやGK、コーチ、コーラーのかけ声によるガイドなど、初めて知ることばかり。ボイ(VOY)とはスペイン語で「行く」という意味だとか。観客が静かに応援しないと競技ができないくらい、音に敏感なスポーツであることも初めて知った。
ある選手の、ブラインドサッカーの楽しみはコートの中は開放感があって自由になれることだという感想が心に響いた。白杖を手放し、全力疾走できる空間は最高に自由な世界なのだろう。
ブラインドサッカー世界選手権が来月16日から国立代々木競技場フットサルコートで始まる。これまでテレビでブラインドサッカーを観たことがあるけど、美佐子さんの話を聴いたお陰で、今回は違った感覚でブラインドサッカーの映像を楽しめそうだ。