『明日へのことば』で相撲部屋、中村部屋の女将さんだった中沢嗣子さんの話を聴く。毎年、中学卒業の新弟子たちを女将さんが迎え入れ、見守り、育てる苦労や喜びの話は爽やかさ。高砂部屋力士、富士桜との結婚を機に、お嬢さんが古い体質の角界で試行錯誤。ただ前向きで明るい性格の女将さんだからこそできたチャレンジだろう。
三浦綾子さんの選集から「道ありき」と「太陽は再び没せず」を読み終える。
自叙伝か半生記の内容だけど、病身にあって信仰と愛に真剣に生きる若い女性の心象風景に色々と考えさせられた。彼女の生きることの真剣さを思うと重い病気を患うのも悪いことばかりではない。
癒えぬまま果つるか癒えて孤独なる
老いに耐へるか吾の未来は
秋祭りの季節。毎年のことだけど、獅子舞保存会の獅子の舞いを見て、深まる秋を感じた。地域の有志が昔から伝わる古典芸能の獅子舞を立派に受け継いで演じきるのがすばらしい。