今、藻谷浩介さんの『里山資本主義』を少しずつ読み進めている。新聞広告も見たし、書店で山積みされていることもベストセラーになっていることも知っていたけど、僕は常に一周遅れのランナーの孤高を楽しむので、決して流行は追わない。ようやく、以前から気になっていた『里山資本主義』を読みたくなったから、僕の心の中で機が熟したから読み始めただけ。
数年前、同氏の『デフレの正体』を読んだ。漠然と感じていたことを、藻谷さんが生産年齢人口の構造変化を切り口にして経済活動を見事に解析してみせてくれた。目から鱗だった。
同書については、その後、識者から異論や批判を生んだみたいだけど、僕は藻谷さんの『デフレの正体』の分析と論理に誤謬や欠陥を感じないし、内容は未だに色あせていないと思っている。
『里山資本主義』を読むと日本の未来が明るく見えてくる。産業革命以来の革命、里山革命と呼ぶにふさわしく、地域経済の復活に希望がもてる。地方の『持続可能な豊かさ』に多くの若者が気付くと、東京一極集中の日本が大きく転換することになるかもしれない。そのためにも日本国中で『里山資本主義』の成功事例がたくさん生み出されることを願っている。そしてその活動に微力ながらできる限りの応援をしたいと思う。
今週末の3連休は蒜山に入るので、県北の山里で起きている小さな変化をしっかり観察してこようと思う。