日本のエネルギー自給率はわずかに6%程度。原発再稼働停止により化石燃料依存度が90%以上になり、家庭用で2割、事業用で3割くらい電気料金が上がっている。
再生可能エネルギー導入を加速させるために固定買取制度を設けたわけだけど、送電網容量の限界を理由に電力会社5社が申込の受入を中断する事態になっている。
送電網の整備には数兆円規模の設備投資となるし時間もかかる。事実上、固定買取制度による再生可能エネルギー事業はひとまず打ち切りと考えてよさそうだ。他の電力会社も遅かれ早かれ申込受入の中断に追随するだろう。
6月までに政府から認定された再生可能エネルギー事業がすべて稼働すると再生可能エネルギーの発電比率が2割となるようだけど、電力会社の受入中断によって再生可能エネルギー拡大は減速する。でも、ずさんな事業計画の事業者も多く認定を受けているので、電力会社に責任を転嫁すべきではないだろう。買取制度のスキームそのものに欠陥があったのだから。
ドイツは再生可能エネルギーで19%を賄っているといわれているけど、電源別で見ると石炭、天然ガス、原子力、水力、再生可能エネルギーのバランスになっている。金と時間がかかるエネルギー政策とはいえ、国民や企業がエネルギー料金の負担増に耐えうる経済性も重要なこと。原子力も含めて各種電源のベストミックスを国家として考えていかなくていけないと思う。九州電力の川内原発再稼働の行方に注目している。
金曜日の夜、カミさんと近所の居酒屋「成田屋」に行った。定番の湯豆腐、鳥酢、白魚天にスルメイカの糸づくりとあん肝。酒は県北の津山市にある蔵元、多胡酒造場の加茂五葉。涼しくなったので燗酒がたまらなく旨い。呑めないカミさんは栗ご飯。週末の幕開けだ。