夏山シーズン真っただ中の7月の終わりに、あろうことかG病が新展開を迎え、YouTubeで「この薬は効く」といわれたステロイド系の軟膏と舌下錠を投与しながら、自宅療養に努めている。あわせて、「この際に」とばかり7月26日だから、もう1週間以上ビールをはじめアルコール1滴も体内に注入していない。
おかげで、症状はずいぶんと改善されたが、7月半ば以前への原状回復には至っておらず、まだまだ断酒の記録は続きそうである。1週間以上もアルコールと無縁であるのは成人して以来であるが、疾病悪化を気遣う深層心理が働いているのか、不思議とまったく禁断というものはなく、どこにも出かけず、汗もかかないのだからビールへの渇望もない。
もしかしたら長年考えてはいた「酒のない人生」あるいは「酒の力で眠る生活」とは異なる「パラレル人生」を送ることができるのかもしれない。(それで幸福になるということはないのだが)
2022年の8月上旬、梅雨前線の遺物のような前線が各地で大暴れし、中部山岳、北陸、上越、東北の山岳地域は、どこの地域も大荒れで、もしや山を歩いていたら、豪雨に遭ってどこかに閉じ込められていたかもしれない。
「ああ、山に行けなくてよかった…」
山から遠ざかる日々に、このような合理化を行いながら、いましばらく、これまでと違った不思議な夏を生き延びていくことにしたい。
2020夏模様 8月上旬の立山行を回顧する。
夏休みにも関わらず、金沢行きの新幹線にはほとんどヒトの姿がなかった。
立山のテン場も余裕でテントを張ることができた。
立山山頂の満月に、おもわずコロナ禍一層の願いを込めた。
2022年夏、今年の満月は盆前の8月12日だというが、盆休みの山のヒトゴミはいやだな。その次の満月は、9月10日。
そのころまでは、すっかり回復して、どこかの山でお月見が叶いますように!