かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

予約は、登山を危うくする!

2019-07-19 12:55:15 | 日記
本日から、北アルプス白馬山塊に入る。梅雨がいまだ開けきらず、末期的前線が日本列島に寄り添っている。加えて、台風5号が週末にかけ、日本海の大陸よりに北上し、前線を刺激し、白馬、立山といった北アルプス北部は、風雨に苛まれるのだろう。
せめて、視界だけでも楽しませてくれればいいのだが、風雨に加えて濃いガスが山上を覆いつくせば、三重苦、気温が低くければ、四重苦となるのだろう。楽しくない。

そんな、諸悪な環境にわざわざ出かける阿保なのだが、それでも前に進めさせるのは、遠方から飛行機で合流する仲間がいること、高速バスや宿泊施設の予約があり、当日キャンセルだと大損するという金銭欲があること、なのだろうが、楽しくない山に出掛け、テントも張れず、バカ高い山小屋代(一泊二食10300円)二泊分を支払うのも大損なのだが、その辺が、経済観念の欠如なのだろう。

まあ、そのくらいは、まだ可愛いもんで、予約や日程に振り回され、無理して風雨の中を突き進んだあの忌まわしい「トムラウシ大量遭難事件」を思い出す。ちょうど今時分だったな、ガイドも含めて8人が低体温症で、北の大地に命を落とした。雨による濡れに、強い風が当たると、いともたやすく熱が奪われ、行動不能に陥る。標高3000近い白馬あたりも雨の日は、日中でも10度を越える程度だろう、風速1メートルで気温一度下がると習った。台風のおこぼれでも稜線は、10メートルを越えるのだろう。いかに高機能素材の雨具を纏っていても、ガチガチだろう。楽しくなんかない。
さらに、今回のメインは、おいらもはじめての白馬大雪渓なのだが、雨だと落石の危険がますのだという!楽しくなんかない。
さらに、さらに今回は、白馬三山から雲上の露天風呂の白馬鑓温泉を計画していたが、まだ営業していないとのことで、もう楽しくなんかない。


そんな、何をしに行くかわからん週末なのだが、わざわざ遠方からくる仲間には、来てよかった、登ってよかったという思い出を残してもらいたい。山の女神は、少しでいいから微笑んで欲しいな。

仲間が帰ったら、翌日からソロで朝日岳から栂海新道を日本海に下る。梅雨明けは、月末だとか。せっかくここまで来たのだから、と楽しくない旅を続けるのだろう。阿保なのだから。



信州の登山基地に胸おどる



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