こんな稚拙な詩を書いてみた。
「家路」
森の小道を歩いて家路に着く
父も母も幼い妹や弟も
いまごろ何をしているのだろう
森の木で作った小さな家
白樺や榛の木の葉をあたたかな風が揺らし
木漏れ日が小道を照らす
せせらぎが遠く聞こえるが いつまでも近づかない
そのせせらぎに架かる苔むした丸太の橋を渡らないと
けっして家にはたどり着かない
朝のあいだ あんなにさえずっていた小鳥たちは どこに行ったのだろう
いまは さまざまな木の葉の音と ときおり目の前を掠める羽音と
遠い沢音だけ
道端には 季節の色とりどりの花
キンポウゲの仲間が好き
ところどころ曲がりくねって 遠くの様子は望めない
この森の小道を 心地のよい汗を流しながら
果てしなく歩いているのに
わたしには、なにひとつの不安もなかった
私は この人の 音楽を聴きながら 歩いていたのだから
オイラは、朝からシューベルトのピアノソナタをYOU TUBEで復習していたので、「この人」とは、31歳で家路に着いた
彼のことである。彼の音楽を聴くたびに野や森のことが目に浮かんでくるのは、なぜなのだろう。ベートーベンやモーツァルトでは、
そうは行かない。
台風18号の名残の風は強かったが、4時過ぎに目が覚めると、南の水平線にカノープスが現れていて、25日のお月様も昇っていたので、
三脚片手に海岸に下りた。午前5時を過ぎると、そのお月様の下に、ビーナスが現れた。カノープス、シリウス、ビーナスにお月様の
光のヴェールがやさしく振り注ぐ。
真南の海上のカノープス その上に大きなシリウス 全天で1番と2番に輝く恒星だ。(20mレンズ・ソフトン使用)
午前5時37分 左端から金星が昇り、役者がそろった。一番高いところにオリオンが鎮座し、その下にシリウス擁するおおいぬ。水平線にカノープス。ふたご座やこいぬも。お月様は、満月ではない、三日月に近い。ほかの星たちを写りこませるため露出時間を長くしたので、大きな丸い月となった。夜明け前のピンクもカメラが感じて、お気に入りの写真となった。決して肉眼では味わえない写真の魅力か。
(15ミリ魚眼、ISO400、24秒)
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